星空観察の始め方|初心者が今夜見る3ステップ

夜空を見上げても、どこから見ればいいか分からない——そんな最初の戸惑いは、見る順番を決めるだけできっと消えますよ。道具はいりません。今夜、まず月をさがすところから始めてみましょう。

  • 初心者向け
  • 惑星
  • 季節の星座
  • 観察のコツ
草地に寝転んで夜空を見上げる人。空の左上に明るい月、右側にはオリオン座など明るい星の並びが見える、街あかりの少ない暗い空。
まずは月から。空が暗い場所では、月のまわりに明るい星が次々と見えてきます。

かんたんな答え

知っておくと、ぐっと楽しい

明るくてまたたかない星は、たいてい惑星

金星や木星は、まわりのどの星よりも明るく、ほとんどまたたきません。この惑星や月を目印にして、近くの星や星座へ少しずつ広げていくと、夜空がだんだん読めるようになってきますよ。

もくじ
  1. 最初に見たい、4つの目印
  2. コペミルと始める、今夜の3ステップ
  3. いつ見るのがいい?
  4. どこで見る?
  5. スマホで残す星空の記録
  6. よくある質問

最初に見たい、4つの目印

川沿いの草地に座って夜空を見上げる人。左上に明るい月、右側にいくつかの明るい星が見えている。
初心者が最初にさがすとよい対象と、その特徴
いちばん見つけやすい目印。街なかでもはっきり見え、満ち欠けで毎晩ようすが変わります。
明るい星・惑星金星や木星など。日没後の薄明るい空でも先に光り出すので、最初の「星さがし」に向いています。
季節の星座空が暗くなってから。冬のオリオン座のように、明るい星でできた形から覚えると迷いません。
北極星・北斗七星北の空の目印。北極星はほとんど動かず方角の基準になり、北斗七星はその北極星をさがす手がかりになります。

見える時間帯や星座は、季節・地域・月あかりで変わります。今夜の具体的な見え方は今夜の見どころで確認してください。

コペミルと始める、今夜の3ステップ

窓辺の明るい机に、星空ガイドを表示したスマートフォン、星を描いたノート、赤色ライト、防寒着、保温ボトルが置かれている。
  1. コペミルで、今夜の空と天気をたしかめる外に出る前に、スマホでコペミルの「今夜の見どころ」をひらき、お住まいの地域を選んでみましょう。今夜の月の形、見やすい時間、明るい星の方角、そして空の天気まで、ひと目でわかります。「今夜は晴れて、南の空にあの明るい星が見える」と先に知ってから外へ出れば、夜空で迷うことはもうありません。まずは何が見えるのかを、家の中でゆっくりつかんでおきましょう。
  2. 今夜の星図と、実際の空を照らし合わせる外に出たら、今夜の星空をひらき、今夜の星図を映してみましょう。地域を選ぶと、いまこの瞬間にあなたの空へ広がる星の並びが、そのまま一枚の図になって映し出されます。図の中の月や明るい星をたよりに、顔を上げて本物の空とくらべてみてください。まずは月や、いちばん明るい星から合わせるのがコツ。図と空で同じ形が見つかった瞬間、夜空がぐっと近く感じられますよ。
  3. 見つけた星を、ゆっくり楽しむ図と空がひとつ重なったら、あとは気の向くまま楽しむ時間です。月のかたちをながめ、あまりまたたかない惑星をさがし、明るい星を線で結んで季節の星座を1つだけたどってみましょう。冬ならオリオン座の三つ星、夏なら夏の大三角が形もはっきりしていて初心者向きです。欲張らず「今夜はこれ」と1つに決めるのがコツ。1つ分かると、そのとなりの星座も自然とたどれるようになり、夜空がだんだん地図のように読めてきますよ。

いつ見るのがいい? 時間と月あかりの目安

空は日の入り直後から少しずつ暗くなっていきます。月や明るい星・惑星は、まだ明るさの残る薄明の空でも見え始めます。暗い星や星座までしっかり見やすくなるのは、薄明が終わる日の入り後およそ1.5〜2時間ごろから。日が長い夏ほど遅く、冬は早まるなど、季節や地域によって前後します。

時間帯・月あかりごとの、星の見やすさの目安
日の入り後すぐ(薄明)月・明るい星・惑星が見え始めます。最初の星さがしに向く時間です。
空が暗くなった頃薄明が終わる、日の入り後およそ1.5〜2時間ごろ(日が長い夏は遅め)。暗い星や星座まで見やすくなります。
満月の前後(月あかり強)月あかりで暗い星は見えにくくなります。月そのものの観察に向く時期です。
月の細い夜・月が沈んだ後空が暗く、星座や流れ星をじっくり楽しみやすい狙い目の時間です。

星座や流れ星をじっくり楽しむなら、月の細い夜や月が沈んだあと、よく晴れて雲の少ない夜を選びましょう。今夜の天気と月あかりは今夜の見どころ満月カレンダーで確認できます。

どこで見る? 街なかでも見えるコツ

月と明るい星は、街なかのベランダからでも見えますよ。まずは身近な場所で大丈夫です。手前に街灯が直接入らないよう、すこし影になる位置に立つと見やすくなります。

暗い星や星座まで楽しみたくなったら、街あかりを背にして、空が広く開けた場所をさがしてみましょう。場所えらびのくわしいコツは、星空ガイドの一覧でこれから順に紹介していきます。

スマホで残す星空の記録

見つけた月や星は、スマホで撮っておくと記録になり、また見上げたくなりますよ。明るい月はそのままでもきれいに写ります。きれいに撮るコツは、星空ガイドでこれから紹介していきます。

よくある質問

双眼鏡や望遠鏡がないと星空観察はできない?

いいえ、大丈夫です。月・明るい星・季節の星座は、肉眼で十分に楽しめます。慣れてきて、月のクレーターや星の集まりを見たくなったら、最初の一台として双眼鏡が役立ちますよ。

街なかでも星は見える?

はい、見えますよ。月と、金星・木星のような明るい星は、街あかりのある場所でもはっきり見えます。暗い星や天の川まで見たいときは、街あかりの少ない場所のほうが向いています。

何時ごろに見るのがいい?

日が沈んで空が暗くなりはじめた頃からが見やすい時間です。明るい星は薄明の空でも見え始め、暗い星や星座は空が完全に暗くなってからのほうがよく見えますよ。

子どもといっしょでも楽しめる?

はい、楽しめます。まずは月や、いちばん明るい星をいっしょにさがすのがおすすめです。短い時間でも「見つけられた」という体験ができるので、飽きずに続けられますよ。

目が暗さに慣れるまで、どのくらいかかる?

外へ出たばかりの目は、まだ暗さに慣れていません。数分でだいぶ見えるようになり、15〜20分ほどたつと暗い星まで見えてきます。途中でスマホの明るい画面を見ると目が元に戻ってしまうので、画面の明るさを下げておくのがおすすめですよ。あわてず、少し待つのが星さがしのコツです。

星がチカチカまたたくのはなぜ?

星の光が地球の空気の層を通りぬけるとき、空気のゆらぎで光が揺れて、またたいて見えます。とくに低い空の星ほど厚い空気を通るので、よくまたたきます。金星や木星などの惑星があまりまたたかないのは、点ではなく小さな面として見えているためです。「明るいのにまたたかない星は惑星かも」と覚えておくと、見分けの手がかりになりますよ。

出典

本記事の観測の目安は、以下の一次情報をもとに記載しています。

この記事を書いた人

コペミル編集部星空ソムリエ

YouTube・TikTokで月間1,000万回以上再生される星空動画メディア「宇宙のテルコ」。 星空ソムリエの資格をもつ星好きスタッフが、天文の一次情報にあたりながら、知るほど夜空が楽しくなる——そんな話を、やさしい言葉でお届けします。

文・編集
コペミル編集部
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更新日