星空ガイド

天の川を撮る方法 ― 時期・方角の調べ方と撮影設定

淡い天の川も、コツをつかめば写真に残せます。鍵は暗い空・三脚で固定・長秒露光の3つ。設定の目安から構図づくりまで、はじめての一枚を順を追ってサポートします。

三脚に据えたカメラの先に、夜空を斜めに横切る天の川が淡く輝いている

かんたんな答え

まず結論から

天の川を撮る基本は、暗い空で三脚に固定し、長秒露光すること。

街明かりの少ない暗い場所を選び、カメラ(やスマホ)を三脚でしっかり固定します。あとは長めのシャッター速度で光をたっぷり取り込み、ピントは明るい星に合わせるだけ。設定はISO・シャッター速度・F値・ピント(無限遠)の4つを押さえれば十分です。

もくじ
  1. 撮影設定の目安
  2. 天の川を撮る5ステップ
  3. よくある質問

撮影設定の目安

まずは下の設定を出発点にしてみましょう。数値はカメラの場合の目安で、空の暗さやレンズの明るさで前後します(スマホは夜景モードが同じ役割をこなします)。1枚ごとに明るさを確かめながら調整するのがコツです。

天の川撮影の設定の目安
項目目安ポイント
ISO感度1600〜3200暗さに合わせて上げる。上げすぎるとザラつくので様子を見ながら調整。
シャッター速度10〜20秒長くするほど明るく写るが、伸ばしすぎると星が線状に流れる。広角レンズほど長く取れ、焦点距離が長いほど短い秒数で星が流れ始める。
F値(絞り)できるだけ小さく(F2.8前後)数字が小さいほど多くの光を取り込める。明るいレンズが有利。
ピント無限遠(∞)オートでは合いにくい。明るい星に手動で合わせる。
三脚必須長秒露光ではわずかな揺れもブレになる。しっかり固定する。

スマホの場合は「夜景モード」が同じ役割をこなしてくれます。スマホでの基本操作はスマホで星空を撮る方法を参照してください。

天の川を撮る5ステップ

  1. 見える時期と方角を調べる天の川の中心部が見やすいのは、月明かりの少ない夜です。いつ・どの方角に出るかは天の川の見つけ方で確認してから出かけましょう。撮りに行く前に方角だけ押さえておくと、当日の段取りがぐっと楽になります。
  2. 暗い場所を選び、三脚を立てる街明かりが少ないほど天の川は濃く写ります。撮影地の探し方は星空がきれいに見える場所を参考に。長秒露光ではわずかな揺れもブレになるため、カメラは必ず三脚に固定します。夏の天の川を撮るころはペルセウス座流星群の季節とも重なり、流れ星もねらえます。
  3. マニュアル(夜景)モードで長秒露光にするスマホは「夜景モード」や「プロ/マニュアル」、カメラは「Mモード」を選びます。あとは下の設定表を出発点に、ISO・シャッター速度・F値を調整。1枚撮るごとに明るさを確認し、暗ければISOか秒数を少し上げます。
  4. ピントを星に合わせるいちばんつまずきやすいのがピントです。オートでは暗くて合わないので、手動でピントを無限遠(∞)側に合わせ、画面上で明るい星が最も小さな点になる位置を探します。スマホでも、明るい星を長押しして手動でピントを固定できる機種があります。
  5. 地上景を入れて構図をつくる空だけより、木立・山並み・建物などの地上の景色を一緒に入れると、天の川のスケール感が伝わります。地上を画面の下三分の一あたりに置くと、空の広がりが引き立ちます。

よくある質問

スマホでも天の川は撮れますか?

最近のスマホなら、夜景モードと三脚があれば天の川を写せることがあります。ただし暗い空が大前提で、手持ちでは難しいので固定が必要です。スマホでの星撮影の基本は、スマホで星空を撮る方法のページでくわしく紹介しています。

設定の目安を教えてください。

出発点はISO1600〜3200、シャッター速度10〜20秒、F値はできるだけ小さく、ピントは無限遠(∞)です。これはあくまで目安で、空の暗さやレンズの明るさで前後します。1枚撮るごとに明るさを確認し、暗ければISOか秒数を少し上げて調整してください。

ブレを防ぐにはどうすればいいですか?

三脚でしっかり固定したうえで、シャッターを押す振動を伝えないことが大切です。セルフタイマー(2秒)やスマホアプリのリモート機能を使うと、押した瞬間の揺れを避けられます。シャッター速度を伸ばしすぎると星が線状に流れる点にも注意しましょう。

撮ったあとの編集は必要ですか?

必須ではありませんが、明るさやコントラストを少し整えるだけでも天の川がはっきりします。撮影時に明るく写しておけば、編集の負担は小さくなります。まずは撮ることに慣れ、慣れてきたら明るさの微調整から試すのがおすすめです。

出典

本記事の内容は、以下の一次情報をもとに記載しています。

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更新日
事実確認日