宇宙業界を、直接のぞきに行く1日 ― SPACETIDE Career Connect 2026 Summer

「宇宙の仕事」と聞いて最初に浮かぶのは、ロケット開発のエンジニアや研究者かもしれません。でも実際に宇宙産業の中をのぞいてみると、景色はかなり違います。営業、事業開発、マーケティング、人事、経理、法務——地上の会社にある仕事の多くは、宇宙企業にもあります。2026年9月26日(土)、東京・虎ノ門で宇宙業界特化のキャリアイベント「SPACETIDE Career Connect 2026 Summer」が開催されます。20社以上の企業が集まり、実際に働く人たちと直接話せる1日です。

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SPACETIDEが主催するカンファレンス会場で、スクリーンを背に登壇者が話し、多くの参加者が着席して聞いている様子
写真:SPACETIDEが主催するカンファレンスの様子(画像提供:SPACETIDE)

かんたんな答え

まず結論から

宇宙業界の仕事は、技術者だけのものではない

2026年9月26日(土)、東京・虎ノ門で宇宙業界特化のキャリアイベント「SPACETIDE Career Connect 2026 Summer」が開催されます。20社以上の宇宙関連企業が出展し、営業・マーケティング・人事・データ活用など、技術職以外の仕事で働く「中の人」と直接話せる1日です。参加費無料・履歴書不要・服装自由・入退場自由で、宇宙業界未経験者や学生も歓迎されています。

もくじ
  1. 開催概要
  2. 宇宙業界が、静かに大きく変わっている
  3. 増えているのは、ロケット会社だけじゃない
  4. あなたの今の仕事は、宇宙で何になる?
  5. 当日の見どころ
  6. よくある質問

開催概要

SPACETIDE Career Connect 2026 Summer 開催概要
イベント名SPACETIDE Career Connect 2026 Summer
開催日2026年9月26日(土)
時間13:00〜18:00(12:30開場)。17:00〜18:00は事前マッチングによる個別面談者のみ会場滞在可。
会場ビジョンセンター東京虎ノ門(東京都港区虎ノ門2-4-7 T-LITE 6F/東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」徒歩2分)
参加費無料(事前登録制)
対象転職・就職希望者、学生、宇宙業界未経験者など
その他履歴書不要/服装自由/入退場自由
出展企業21社以上(経済産業省・JAXA後援)
青を基調にした「SPACETIDE Career Connect 2026 SUMMER」のイベント公式ビジュアル。開催日・時間・会場を記載
画像:SPACETIDE Career Connect 2026 Summer 公式ビジュアル(画像提供:SPACETIDE)

宇宙業界が、静かに大きく変わっている

日本の宇宙産業市場は、2020年時点で約4兆円。政府は2030年代早期に約8兆円という目標を掲げ、2040年には内閣府試算で約15兆円規模になるという見方も示されています。市場の広がりとともに、参入する企業も増えています。宇宙ビジネスに新規参入した事業者数は、2015年の15社から2025年には119社と、10年間で約8倍に増加。国内宇宙ベンチャーの資金調達額も、2015年の約28億円から2025年には約359億円まで拡大しました。

日本の宇宙産業市場規模の推移。2020年約4兆円、2030年代早期約8兆円(政府目標)、2040年約15兆円(内閣府試算)
出典:SPACETIDE調べ(2030年代早期は政府目標、2040年は内閣府試算)
宇宙ビジネスに新規参入した事業者数の推移。2015年15社から2025年119社へ、約8倍に増加
出典:SPACETIDE『COMPASS』Vol.14(2015年→2025年、宇宙ビジネスに新規参入した事業者数、国内のスタートアッププレイヤー企業数・重複除く)
「市場が15兆円になる」を、そのまま「求人が増える」と読み替えない

市場には波がありますし、すべての企業が一様に採用を増やすわけでもありません。それでも、スタートアップが生まれ、既存企業が参入し、組織が大きくなれば、研究開発以外にも営業、事業開発、採用、法務、経理といった機能が必要になります。宇宙産業の成長は、ロケットや人工衛星の数だけではなく、「そこで誰が働くのか」というキャリアの入口にも影響してきます。

増えているのは、ロケット会社だけじゃない

宇宙産業の面白さは、宇宙だけで完結しないところにあります。衛星やロケットをつくる企業だけでなく、IT、製造、建設、金融、サービスなど、さまざまな業界が宇宙ビジネスに参入しています。SPACETIDEの調査では、スタートアップを除いても158社以上の国内大企業・異業種企業が宇宙ビジネスに参入しています。衛星をつくって終わりではなく、打ち上げ、地上側のシステム、データ解析、通信、素材、物流、保険、コンサルティングなど、地上の産業とつながって初めて事業になります。

国内の大企業・異業種企業158社以上が宇宙ビジネスに参入していることを示す図。中央の地球を業種アイコンが取り囲む
出典:SPACETIDE『COMPASS』Vol.14(2026年2月時点、政府系宇宙ビジネス振興プログラム参画企業数)

「宇宙企業」という言葉だけで探すと、実は宇宙に関わっている異業種の企業や、自分の経験を生かせる仕事を見落とすことがあります。目指すのは、ゼロから「宇宙の専門家」になることだけではありません。いま持っている専門性を、宇宙という新しい市場に持ち込む。そんな入り方もあります。

あなたの今の仕事は、宇宙で何になる?

ここで一度、「宇宙業界に入りたいか」ではなく、自分がこれまで何をやってきたかから考えてみます。法人営業、マーケティング、IT、人事、経理、法務、企画、製造、品質管理、プロジェクトマネジメント。いまの職種をそのまま書き出してみると、宇宙との接点は意外と見つけやすくなります。

宇宙業界の職種マップ。営業・マーケティング・事業開発・広報・人事・法務・データ分析など、多様な職種名が並ぶ
図:宇宙業界に実際にある職種の一例(出典:SPACETIDEの職種マップをもとに作成)
今の職種と、宇宙業界で近い仕事の対応
営業BtoBの営業経験がある人なら、顧客の課題を聞き、社内の技術者と提案を組み立て、商談を前に進めてきた経験がそのまま生きます。扱う商材が衛星データや宇宙機器に変わっても、土台までゼロになるわけではありません。
マーケティング・広報まだ市場に浸透していない技術の価値を言葉にし、「誰に、何が役立つのか」を整理する力が生きる領域です。
IT・データクラウド、データ基盤、解析、システム開発など、地上で培った技術が宇宙データの活用につながるケースがあります。
人事・経理・法務成長する宇宙スタートアップが人を採用し、組織をつくり、資金を管理し、国内外へ事業を広げていくために欠かせないコーポレート人材です。
品質管理・企画・調達品質管理、調達、サプライチェーン、商品企画、カスタマーサクセス、デザイン、コンテンツ制作など、技術職以外の裾野も広がっています。

宇宙産業は、ひとつの職業ではありません。技術者だけでなく、事業をつくる人、売る人、採用する人、会社を支える人がいて初めて成り立ちます。問いは「宇宙について何を知っているか」より、「自分はこれまで、どんな課題を解いてきた人なのか」です。

当日の見どころ

求人票や企業サイトで分かるのは、仕事内容の「名詞」までです。同じ「事業開発」でも、新規顧客の開拓が中心なのか、官公庁との調整なのか、海外パートナーとの提携なのかで、日々の仕事はかなり違います。採用ページを読み込むより、中の人に10分聞いたほうが早いことがあります。

宇宙関連企業のブースが並ぶ会場で、多くの来場者が担当者と話している様子
写真:SPACETIDE Career Connect 2025の会場の様子(画像提供:SPACETIDE)
  1. 宇宙企業を、一度に見比べる会場には21社以上の企業が出展予定です。大手企業からスタートアップまで、宇宙輸送・衛星・データ活用・月惑星探査・軌道上サービスなど、事業の異なる会社を同じ会場で見比べられます。会社名だけを追うより、「自分はどんな事業なら面白いと思うのか」「今の経験が近いのはどの領域か」を比べながら歩くと、宇宙業界の見え方が変わります。
  2. 求人票ではなく、「中の人」に聞く企業ブースでは、担当者と自由に話せます。「異業種から入った方は、最初に何を学びましたか」など、自分の経歴を少しぶつけてみるのがおすすめです。返ってくる答えで、その会社が中途人材に何を期待しているかが見えてきます。気になる企業は何社でも自由に訪問できます。
  3. 「異業種→宇宙」のリアルを知る「転職者のリアル」セッションでは、異業界から宇宙業界へ転職した3名(インフォステラ・井上大夢氏、アークエッジ・スペース・小林秀和氏、Star Signal Solutions・山田由貴氏)の経験を、宇宙ビジネスメディア「宙畑」編集長・中村友弥氏が深掘りします。もともと「宇宙の外側」にいた人の話だからこそ、自分自身のキャリアと重ねやすいはずです。
  4. 宇宙の未来をつくる人の考えに触れるJAXA宇宙科学研究所教授・副所長の津田雄一氏と、SPACETIDE代表理事兼CEOの石田真康氏による特別対談「宇宙の未来をつくるのは、誰だ?」を予定。さらに宇宙起業家でアストロスケールホールディングスCEOの岡田光信氏がスペシャルメッセージを届けます。MCは宇宙キャスターの榎本麗美氏が務めます。

転職する、と決めていなくてもいい

今の会社に大きな不満がなくても、業界を見に行く理由はあります。むしろ転職を急いでいない時期のほうが、年収やポジションだけに引っ張られず、「この仕事は面白そうか」「この人たちと働きたいか」を落ち着いて見られます。一度話してみて「思っていたのと違う」と感じたなら、それも十分な収穫です。反対に、「この経験なら使えそう」と思える会社が1社見つかれば、次に調べるべきことが具体的になります。

宇宙業界に行くべきかどうかは、人によって違います。成長産業だからという理由だけで、転職を勧めたいわけでもありません。ただ、「宇宙は理系の専門家が行く世界だから」と、仕事内容を見る前に候補から外してしまうのはもったいないことです。キャリアの選択肢を増やすことは、必ずしも転職を決めることではありません。まず、知らなかった仕事を知ることから始まります。

よくある質問

参加費はかかりますか?

無料です(事前登録制)。公式サイトからの事前登録が必要です。

宇宙業界が未経験でも参加できますか?

参加できます。対象は転職・就職希望者、学生、宇宙業界未経験者などで、履歴書は不要、服装も自由です。「まず業界を見てみる」という使い方ができるイベントとして案内されています。

転職すると決めていなくても参加していいですか?

問題ありません。今の会社に大きな不満がなくても、業界を見に行く理由はあります。「話を聞くだけ」の参加も歓迎されており、転職するかどうかは業界を知ってから考える、という順番でよいイベントです。

途中入場・退出はできますか?

できます。13:00〜18:00(12:30開場)の間で入退場は自由です。ただし17:00〜18:00は事前マッチングによる個別面談者のみが対象の時間帯です。

出典

本記事の開催情報・登壇者・統計は、以下の一次情報をもとに記載しています(確認日:2026年9月15日)。

この記事を書いた人

よしこう

星空が好きで、「特別な道具がなくても、誰でも星空を楽しめるように」という思いでコペミルをつくり、運営しています。 天文の専門家ではありませんが、国立天文台などの一次情報にあたって確かめながら、知るほど夜空が楽しくなる話を、やさしい言葉でお届けします。

文・編集
よしこう
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