星空ガイド
北極星の見つけ方と星で方角を知る方法
北極星はどこにあるのでしょう。コツは北斗七星かカシオペヤから目印をたどること。見つかった北極星のある方向が、そのまま北になります。星だけで方角を知る手順を見ていきましょう。

かんたんな答え
まず結論から
北斗七星かカシオペヤから北極星をたどると、その方向がそのまま「北」。
北極星は地球の自転軸のほぼ真上にあり、一晩じゅうほとんど動きません。だから北極星さえ見つければ、コンパスがなくても北の方角がわかります。明るさで探すのは難しい2等星なので、目立つ北斗七星かカシオペヤを目印にたどるのが確実です。
北極星さがしの早見表
北極星をたどるための目印と、見つけたあとにわかることをまとめました。星の並びは季節や時刻で回転しますが、たどり方そのものは変わりません。
| 目印その1 | 北斗七星(ひしゃくの形・おおぐま座の一部) |
|---|---|
| 目印その2 | カシオペヤ座(アルファベットのWやMの形) |
| 北極星の正体 | こぐま座の2等星(ポラリス) |
| 見える方角 | 北極星のある方向がそのまま「北」 |
| 見える高さ | 地平線からの高度は、ほぼその土地の緯度ぶん |
北極星の高さは、その土地の緯度とほぼ同じです。たとえば緯度35度あたりの地域なら、地平線から約35度の高さに見えます。
北極星を見つけて方角を知る手順
北斗七星を起点に、北極星までたどってみましょう。北斗七星が見つからないときは、カシオペヤからでも同じ星に行き着けます。
北の空で北斗七星を探す
まずは北の方角の空を見上げ、ひしゃく(おたま)の形に並んだ7つの星=北斗七星を探します。明るい星が多く、見つけやすい目印です。
ひしゃくの先の2つの星を結ぶ
ひしゃくの「水をくむ側」の先端にある2つの星に注目します。この2星を結んだ直線が、北極星への道しるべになります。
その間隔の約5倍だけ延ばす
2つの星の間隔を、ひしゃくの口が開く向きへおよそ5倍ぶん延ばします。その先に1つだけぽつんと光る星が見つかります。
そこにある2等星が北極星
延ばした先にある星が北極星です。とびぬけて明るいわけではない2等星なので、まわりに目立つ星が少ない場所にある、と覚えておくと迷いません。
北斗七星が見えなければカシオペヤから
季節や時刻によっては北斗七星が低くて見えにくいことがあります。そのときは反対側にあるW(またはM)形のカシオペヤ座が目印です。Wの字の真ん中の谷が開いた方向へ、星と星の間隔のおよそ5倍ほど延ばすと、同じ北極星にたどり着きます。
北極星の方向が「北」
見つけた北極星のある方向が北です。まずはこの「北」を基準点にしましょう。ここから東西南北をそろえる方法と、星の高さ(高度)の読み方は、母艦記事「方角と高度の読み方」でまとめて解説しています。
よくある質問
北極星は本当に動かないのですか?
ほぼ動きません。北極星は地球の自転軸のほぼ真上にあるため、ほかの星が一晩かけて北極星のまわりをぐるりと回るのに対し、北極星だけはほとんど位置を変えません。だから昔から、方角の目印として使われてきました。
北極星は一年じゅう、いつでも見えますか?
日本など北半球の中緯度では、晴れていれば一年を通して北の空に見えます。ただし北斗七星やカシオペヤの見える高さは季節・時刻で変わるので、片方が低いときはもう片方を目印にするのがコツです。
北極星は空でいちばん明るい星ですか?
いいえ。北極星は2等星で、夜空で特別に明るい星ではありません。「いつも北にある」「ほとんど動かない」という位置の特別さが大切で、明るさで探すと別の星と間違えやすくなります。北斗七星かカシオペヤからたどるのが確実です。
星で方角はどう決まるのですか?
北極星のある方向を「北」と決めるのが出発点です。北さえ決まれば、そこから東西南北をそろえられます。東西南北のそろえ方と星の高さ(高度)の読み方は、母艦記事「方角と高度の読み方」でくわしく解説しています。
出典
本記事の内容は、以下の一次情報をもとに記載しています。
- 国立天文台|ほしぞら情報季節ごとに見える星座・星の並びの基礎
- 国立天文台|暦計算室星の見える方角・高度の計算の基礎


