星空ガイド

国際宇宙ステーション(ISS)を肉眼で見る方法と探し方

夜空をすーっと横切る、とても明るい点。その正体は国際宇宙ステーション(ISS)かもしれません。望遠鏡も双眼鏡もいらず、肉眼で追える見え方の特徴と、見える時刻の調べ方をまとめます。

薄明の空を、明るい一筋の光跡となってISSが横切っていく様子

かんたんな答え

まず結論から

ISSは、とても明るく、数分で空を横切る点

点滅せず、なめらかに動く白っぽい光です。肉眼でじゅうぶん見えますが、見える日時は場所によって変わるため、予報サービスで時刻と方角を事前に調べておくのがコツです。空を一列に動くスターリンクとは別物で、ISSは単独で飛ぶ大きな有人施設です。

もくじ
  1. ISSの見え方の早見表
  2. 肉眼で見る4ステップ
  3. 今夜の空でほかに何が見える?
  4. よくある質問

ISSの見え方の早見表

ISSがほかの光と見分けやすいのは、その明るさ・動き・点滅しないことの組み合わせです。まずは特徴をつかんでおきましょう。

ISSの見え方の特徴
明るさとても明るい。条件がよければ金星なみに輝いて見えます。
動き数分でゆっくり空を横切ります。飛行機より静かでなめらかな動きです。
見える時間帯日の出前か日没後の薄明のころ。空が暗く、ISSにはまだ太陽の光が当たる時間です。
点滅しません。色が変わらない白っぽい光が、明るさを保ったまま移動します。
必要な道具なし。肉眼で十分に追えます。双眼鏡や望遠鏡は必要ありません。

飛行機との違いは「点滅」。赤や緑にチカチカ光るのは飛行機です。星・惑星・人工衛星の光の見分け方もあわせてどうぞ。

肉眼で見る4ステップ

  1. 見える日時を予報で調べる

    ISSはいつでも見えるわけではありません。まずは予報サービスで、あなたの場所で見える日付・時刻・方角を事前に確認します。見えるのはたいてい数分間だけなので、時刻を先に押さえておくのが成功の近道です。

  2. 開けた空で待つ

    建物や木でさえぎられない、できるだけ空が広く開けた場所へ。ISSは多くは低い空から現れて高い空へ昇っていくので、地平線近くまで見渡せる方がチャンスが増えます。予報の時刻の数分前にはスタンバイしましょう。

  3. 指定の方角から現れる明るい点を追う

    予報で示された方角の低い空に目をこらします。すーっと動く、点滅しない明るい点が見えたらそれがISSです。飛行機のように赤や緑にチカチカ光らないので、白っぽいまま静かに移動する点を探してください。

  4. 数分で見えなくなる

    ISSは空を横切り、反対側の空へ進むと見えなくなります。日没後のパスでは地球の影に入って急にふっと暗くなり消え、日の出前のパスでは逆に影から出て急に現れることがあります。これは沈んだのではなく、太陽の光が当たるかどうかが変わるためです。明るく動いていた点が静かに消えていったら、それで観察は完了です。

見える日時を調べる予報サービスは、NASA公式のSpot the Stationが便利です。今夜あなたの空で何が見えるかは今夜の星空でも確認できます。

よくある質問

ISSはいつ見えますか?

毎晩見えるわけではなく、見えるのは日の出前か日没後の薄明のころに限られます。空が暗く、上空のISSにはまだ太陽の光が当たっている時間帯だからです。見える日と時刻は場所によって変わるので、予報サービスで事前に確認するのが確実です。

どの方角に見えますか?

決まった方角はなく、その日のISSの軌道によって変わります。多くは低い空から現れて反対側の空へ移動していきます。予報サービスでは「どの方角から現れて、どの方角へ抜けるか」まで分かるので、それに合わせて空を見ておくと見つけやすくなります。

点滅しないのですか?

しません。ISSは自分で光っているのではなく、太陽の光を反射して輝いています。だから色の変わらない白っぽい光が、明るさを保ったままなめらかに動きます。赤や緑にチカチカ点滅していたら、それはISSではなく飛行機です。光の見分け方は別の記事でくわしく紹介しています。

双眼鏡や望遠鏡は必要ですか?

必要ありません。ISSはとても明るいので、肉眼ではっきり追えます。むしろ速く動くため、視野のせまい双眼鏡や望遠鏡では追いかけにくいほどです。まずは肉眼で、空を横切る光をそのまま楽しむのがいちばんです。

出典

本記事の内容は、以下の一次情報をもとに記載しています。

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更新日
事実確認日