星空ガイド
国際宇宙ステーション(ISS)を肉眼で見る方法と探し方
夜空をすーっと横切る、とても明るい点。その正体は国際宇宙ステーション(ISS)かもしれません。望遠鏡も双眼鏡もいらず、肉眼で追える見え方の特徴と、見える時刻の調べ方をまとめます。

かんたんな答え
まず結論から
ISSは、とても明るく、数分で空を横切る点。
点滅せず、なめらかに動く白っぽい光です。肉眼でじゅうぶん見えますが、見える日時は場所によって変わるため、予報サービスで時刻と方角を事前に調べておくのがコツです。空を一列に動くスターリンクとは別物で、ISSは単独で飛ぶ大きな有人施設です。
ISSの見え方の早見表
ISSがほかの光と見分けやすいのは、その明るさ・動き・点滅しないことの組み合わせです。まずは特徴をつかんでおきましょう。
| 明るさ | とても明るい。条件がよければ金星なみに輝いて見えます。 |
|---|---|
| 動き | 数分でゆっくり空を横切ります。飛行機より静かでなめらかな動きです。 |
| 見える時間帯 | 日の出前か日没後の薄明のころ。空が暗く、ISSにはまだ太陽の光が当たる時間です。 |
| 点滅 | しません。色が変わらない白っぽい光が、明るさを保ったまま移動します。 |
| 必要な道具 | なし。肉眼で十分に追えます。双眼鏡や望遠鏡は必要ありません。 |
飛行機との違いは「点滅」。赤や緑にチカチカ光るのは飛行機です。星・惑星・人工衛星の光の見分け方もあわせてどうぞ。
肉眼で見る4ステップ
見える日時を予報で調べる
ISSはいつでも見えるわけではありません。まずは予報サービスで、あなたの場所で見える日付・時刻・方角を事前に確認します。見えるのはたいてい数分間だけなので、時刻を先に押さえておくのが成功の近道です。
開けた空で待つ
建物や木でさえぎられない、できるだけ空が広く開けた場所へ。ISSは多くは低い空から現れて高い空へ昇っていくので、地平線近くまで見渡せる方がチャンスが増えます。予報の時刻の数分前にはスタンバイしましょう。
指定の方角から現れる明るい点を追う
予報で示された方角の低い空に目をこらします。すーっと動く、点滅しない明るい点が見えたらそれがISSです。飛行機のように赤や緑にチカチカ光らないので、白っぽいまま静かに移動する点を探してください。
数分で見えなくなる
ISSは空を横切り、反対側の空へ進むと見えなくなります。日没後のパスでは地球の影に入って急にふっと暗くなり消え、日の出前のパスでは逆に影から出て急に現れることがあります。これは沈んだのではなく、太陽の光が当たるかどうかが変わるためです。明るく動いていた点が静かに消えていったら、それで観察は完了です。
見える日時を調べる予報サービスは、NASA公式のSpot the Stationが便利です。今夜あなたの空で何が見えるかは今夜の星空でも確認できます。
よくある質問
ISSはいつ見えますか?
毎晩見えるわけではなく、見えるのは日の出前か日没後の薄明のころに限られます。空が暗く、上空のISSにはまだ太陽の光が当たっている時間帯だからです。見える日と時刻は場所によって変わるので、予報サービスで事前に確認するのが確実です。
どの方角に見えますか?
決まった方角はなく、その日のISSの軌道によって変わります。多くは低い空から現れて反対側の空へ移動していきます。予報サービスでは「どの方角から現れて、どの方角へ抜けるか」まで分かるので、それに合わせて空を見ておくと見つけやすくなります。
点滅しないのですか?
しません。ISSは自分で光っているのではなく、太陽の光を反射して輝いています。だから色の変わらない白っぽい光が、明るさを保ったままなめらかに動きます。赤や緑にチカチカ点滅していたら、それはISSではなく飛行機です。光の見分け方は別の記事でくわしく紹介しています。
双眼鏡や望遠鏡は必要ですか?
必要ありません。ISSはとても明るいので、肉眼ではっきり追えます。むしろ速く動くため、視野のせまい双眼鏡や望遠鏡では追いかけにくいほどです。まずは肉眼で、空を横切る光をそのまま楽しむのがいちばんです。
出典
本記事の内容は、以下の一次情報をもとに記載しています。
- NASA|Spot the StationISSが見える日時・方角の予報(公式)
- NASA Science|SkywatchingISSや夜空の見どころの基礎情報


