月食・日食とは?種類・しくみとブラッドムーンの謎

月食は地球の影に月が入る現象、日食は月が太陽を隠す現象。似た言葉ですが、起きるしくみも見え方もまったく別物です。種類と理由を、ゆっくり整理していきましょう。

  • 月食・日食
  • ブラッドムーン
  • 皆既・部分・金環
  • 日食グラス
  • 天体ショー
皆既月食で赤銅色(ブラッドムーン)に染まった満月が夜空に浮かぶ

かんたんな答え

まず結論から

月食は影に月が入る、日食は月が太陽を隠す

太陽・地球・月が一直線に並ぶとき、地球の影に月が入るのが「月食」(満月のとき)。太陽・月・地球が一直線に並び、月が太陽を隠すのが「日食」(新月のとき)です。月食は肉眼で安全に楽しめますが、日食は太陽を見ることになるため、専用の日食グラスを忘れずに用意しましょう。

もくじ
  1. 月食・日食まわりの言葉
  2. ブラッドムーンの正体
  3. 日食を見るときの注意
  4. よくある質問

月食・日食まわりの言葉

明るい机の上で、ランプ、地球儀、小さな月の模型、ノートを使って、太陽・地球・月の並びを説明している。
月食・日食・皆既/部分/金環・ブラッドムーンの意味
月食太陽・地球・月がこの順に一直線に並び、地球の影に月が入る現象。満月のときに起こり、肉眼で安全に見られます。影にすっぽり入れば皆既月食、一部だけ欠ければ部分月食です。
日食太陽・月・地球がこの順に一直線に並び、月が太陽を隠す現象。新月のときに起こります。太陽を直接見ることになるため、観察には専用の日食グラスが必須です。
皆既/部分/金環天体がすっぽり隠れるのが「皆既」、一部だけが欠けるのが「部分」、月が小さく見えてリング状に残るのが「金環」(日食のみ)。金環は、月が地球から遠く小さく見えるときに起こります。
ブラッドムーン皆既月食のとき、月が赤銅色に見えることの通称。「スーパームーン」などと同じで、正式な天文用語ではなく愛称です。

食が毎月起きないのは、月の軌道が約5度かたむいていて、満月・新月のたびに一直線にはならないからなんですよ。

日食を見るときの注意

太陽を肉眼・望遠鏡・サングラスで直接見てはいけません

日食は太陽を見ることになるため、ほんの一瞬でも直接見ると目を痛めてしまう危険があります。安全に見るために、必ず専用の「日食グラス」を用意してくださいね。欠けはじめから終わりまで、ずっとグラス越しに見るのが基本です。月食にはこの心配はなく、肉眼でそのまま楽しめますよ。

  • 日食 … 専用の日食グラスが必須です。普通のサングラスや黒い下じき、すすをつけたガラスでは代用できません。
  • 月食 … 肉眼でOK。双眼鏡があれば赤い月の表面をさらにくっきり楽しめますよ。

よくある質問

月食と日食の違いは何ですか?

月食は、地球の影に月が入って月が欠けて見える現象で、満月のときに起こります。日食は、月が太陽を隠して太陽が欠けて見える現象で、新月のときに起こりますよ。月食は肉眼で安全に見られますが、日食は太陽を直接見ることになるため、専用の日食グラスを用意してくださいね。

なぜ毎月の満月・新月で食が起きないのですか?

月が地球を回る道(軌道)が、地球が太陽を回る面に対して約5度かたむいているからです。そのため毎回の満月・新月では太陽・地球・月がぴったり一直線にはならず、軌道が交わる位置に近いときだけ食が起こります。だから食は、年に数回だけの特別な現象なんですよ。

ブラッドムーン(赤い月)はなぜ赤く見えるのですか?

皆既月食のあいだ、月は地球の影にすっぽり入りますが、真っ暗にはならず赤銅色に見えます。これは、地球の大気を通り抜けるときに赤い光だけが曲げられて、影の中の月に届くためです。夕焼けが赤いのと同じしくみで、いわば「世界中の夕焼けの色」が月をやさしく照らしているんですね。

次の月食・日食はいつ見られますか?

天体ショーのカレンダーで、次に日本で見られる食の日付と見え方を確認できますよ。同じ食でも、住んでいる地域によって「部分」に見えたり、そもそも見えなかったりします。月食は一晩かけて、肉眼でゆっくり楽しめる、もっとも見ごたえのある天体ショーのひとつです。

月食はどのくらいの時間見られますか?

月食は、始まりから終わりまで数時間かけてゆっくり進みます。月が地球の影にすっぽり入る「皆既」の状態は、長いときには1時間以上つづくこともありますよ。あわてて空を見上げる必要はないので、飲みものでも用意して、のんびり眺めるのがおすすめです。

皆既日食と金環日食は何が違うのですか?

どちらも太陽・月・地球が一直線に並ぶ日食ですが、そのときの月の見かけの大きさが違います。月が地球に近く大きく見えるときは太陽をすっぽり隠して「皆既日食」に、月が遠く小さく見えるときは太陽が縁だけリング状に残って「金環日食」になります。どちらも太陽を見ることになるので、日食グラスは忘れずに用意してくださいね。

出典

本記事の内容は、以下の一次情報をもとにまとめています。

この記事を書いた人

コペミル編集部星空ソムリエ

YouTube・TikTokで月間1,000万回以上再生される星空動画メディア「宇宙のテルコ」。 星空ソムリエの資格をもつ星好きスタッフが、天文の一次情報にあたりながら、知るほど夜空が楽しくなる——そんな話を、やさしい言葉でお届けします。

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