流星群とは?仕組み・三大流星群・見頃カレンダー

毎年きまった時期に流れ星が増えるのが「流星群」。その正体は、彗星が宇宙に残した塵の帯を、地球が横切ること。仕組みがわかると、一年のどこに見頃があるのかも見えてきますよ。

  • 流星群
  • 仕組み解説
  • 三大流星群
  • 見頃カレンダー
  • 初心者
山の稜線の上に広がる満天の星空を、放射状に流れる複数の流星が横切る流星群の夜空

かんたんな答え

まず結論から

流星群は、彗星の塵の帯を地球が横切る現象

彗星などが軌道に残していった小さな塵の帯を、地球が毎年ほぼ同じ時期に通過します。すると帯の中の塵が秒速で大気に飛び込み、上空100km前後で光って、たくさんの流れ星として現れます。これが流星群です。塵の一粒は砂粒から小豆ほど(大きくても数mmくらい)のものが大半で、それでも夜空をはっきり横切って見えます。流れ星が飛び出してくるように見える中心を「放射点」、もっとも数が増える時を「極大」と呼びます。

もくじ
  1. 流星群まわりの言葉
  2. 三大流星群
  3. 一年の流星群カレンダー
  4. よくある質問

流星群まわりの言葉

明るい机の上で、彗星に見立てた小石、曲線の軌道、細かな塵、小さな地球模型を使って流星群のしくみを説明している。
流星群・放射点・極大・母天体・ZHRの意味
流星群彗星などが軌道に残した塵の帯を地球が横切るとき、たくさんの流れ星が現れる現象。毎年ほぼ同じ時期にくり返し、ペルセウス座流星群なら毎年8月中旬というように、季節の行事のように訪れます。
放射点(輻射点)流れ星が飛び出してくるように見える、空の一点。実際には塵はほぼ平行に降り込んでいますが、遠近感のため一点から放射状に広がって見えます。流星群の名前は、この放射点がある星座からつけられます(ペルセウス座流星群なら放射点はペルセウス座)。
極大(ピーク)もっとも数が多くなるタイミング。ふつう前後数日もチャンスがありますが、しぶんぎ座流星群のように極大が数時間と短く、時間帯次第で見え方が大きく変わるものもあります。
母天体塵の帯のもとになった天体。多くは彗星で、ハレー彗星のように複数の流星群(みずがめ座η・オリオン座)の母になるものもあります。一方でふたご座流星群のように、小惑星ファエトンが母天体という珍しい例もあります。
ZHR(1時間あたりの出現数)放射点が真上・空が暗いなど理想条件で1時間に見える流星の目安。たとえばペルセウス座やふたご座はZHRがおおむね100以上(ふたご座は120〜150ほど)とされますが、実際の夜空では月明かりや街明かり、放射点の高さによって、これよりかなり少なくなるのがふつうです。

流れ星そのものの正体は、「流れ星の正体は?」でくわしく解説しています。

一年の流星群カレンダー

窓辺の机に、星印を貼った空欄の年間カレンダー、赤色ライト、ノート、鉛筆、温かい飲み物が置かれている。

主要な流星群を見頃の早い順に並べてみました。時期はおおよその目安で、同じ流星群でも年によって極大が1〜2日前後します。まずは三大流星群から一つ選ぶのがおすすめです。今年の正確な日付・時間・方角は、各流星群のページ(リンク先)で自動更新されているので、そちらを見てから予定を立てると失敗しにくいですよ。

主要な流星群の見頃・母天体
流星群見頃の目安母天体
しぶんぎ座流星群(三大流星群)1月初旬ごろ小惑星 2003 EH1
4月こと座流星群4月下旬ごろサッチャー彗星
みずがめ座η流星群5月上旬ごろハレー彗星
みずがめ座δ南流星群7月下旬ごろマックホルツ彗星(推定)
ペルセウス座流星群(三大流星群)8月中旬ごろスイフト・タットル彗星
10月りゅう座流星群10月上旬ごろジャコビニ・ツィンナー彗星
オリオン座流星群10月下旬ごろハレー彗星
おうし座南流星群11月上旬ごろエンケ彗星
おうし座北流星群11月中旬ごろエンケ彗星
しし座流星群11月中〜下旬ごろテンペル・タットル彗星
ふたご座流星群(三大流星群)12月中旬ごろ小惑星 ファエトン
こぐま座流星群12月下旬ごろタットル彗星

見る前の準備や持ち物は、「流星群を見逃さない、観察のコツと準備」にまとめています。

よくある質問

流星群と流れ星は同じものですか?

少し違います。「流れ星(流星)」は、宇宙の小さな塵が大気で光る一つひとつの現象です。「流星群」は、彗星などが残した塵の帯を地球が横切り、その流れ星が一度にたくさん現れる現象を指します。流れ星そのものの正体は別の記事でくわしく説明しています。

三大流星群とは何ですか?

毎年安定して数が多い、しぶんぎ座流星群(1月)・ペルセウス座流星群(8月)・ふたご座流星群(12月)の3つをまとめてこう呼びます。とくにペルセウス座とふたご座は、条件がよければ1時間に数十個の流れ星が見られることもあります。

なぜ毎年きまった時期に見られるのですか?

地球は1年かけて太陽のまわりを回り、毎年ほぼ同じ時期に、同じ塵の帯の中を通過するからです。そのため流星群は季節の行事のように、毎年くり返し訪れます。

放射点を見つめないといけませんか?

いいえ。流れ星は空全体に現れるので、放射点を直接見つめる必要はありません。むしろ放射点の近くでは光跡が短く見えるので、そこから少し離れた空を、できるだけ広くぼんやり見渡すのがコツです。具体的な観察の準備は観察ガイドにまとめています。

何時ごろがいちばん見やすいですか?

多くの流星群は、放射点が高く昇る真夜中から明け方にかけてが見やすくなります。夜が更けるほど地球の進行方向を正面から見る形になり、数が増えやすいためです。ただししぶんぎ座流星群のように極大が短いものは、当日の極大時刻に合わせるのが大切です。各流星群のページで今年の見頃の時間帯を確認してみてください。

月明かりがあると見えにくくなりますか?

はい。満月に近い夜は空全体が明るくなり、暗い流れ星が見えにくくなります。数が多いと言われる流星群でも、極大が満月と重なると体感の数はぐっと減ります。月が沈んだあとの時間帯をねらう、月を背にして観察するなどの工夫で見やすくなりますよ。

出典

本記事の内容は、以下の一次情報をもとに記載しています。

この記事を書いた人

コペミル編集部星空ソムリエ

YouTube・TikTokで月間1,000万回以上再生される星空動画メディア「宇宙のテルコ」。 星空ソムリエの資格をもつ星好きスタッフが、天文の一次情報にあたりながら、知るほど夜空が楽しくなる——そんな話を、やさしい言葉でお届けします。

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