星空ガイド

流星群とは? ― 仕組みと三大流星群、一年の見頃カレンダー

毎年きまった時期に流れ星が増えるのが「流星群」。その正体は、彗星が宇宙に残した塵の帯を、地球が横切ること。仕組みがわかると、一年のどこに見頃があるのかも見えてきます。

山の稜線の上に広がる満天の星空を、放射状に流れる複数の流星が横切る流星群の夜空

かんたんな答え

まず結論から

流星群は、彗星の塵の帯を地球が横切る現象

彗星などが軌道に残していった小さな塵の帯を、地球が毎年ほぼ同じ時期に通過します。すると帯の中の塵が次々と大気に飛び込み、たくさんの流れ星として現れます。これが流星群です。流れ星が飛び出してくるように見える中心を「放射点」、もっとも数が増える時を「極大」と呼びます。

もくじ
  1. 流星群まわりの言葉
  2. 三大流星群
  3. 一年の流星群カレンダー
  4. よくある質問

流星群まわりの言葉

流星群・放射点・極大・母天体・ZHRの意味
流星群彗星などが軌道に残した塵の帯を地球が横切るとき、たくさんの流れ星が現れる現象。毎年ほぼ同じ時期にくり返します。
放射点(輻射点)流れ星が飛び出してくるように見える、空の一点。流星群の名前は、この放射点がある星座からつけられます。
極大(ピーク)もっとも数が多くなるタイミング。ふつう前後数日もチャンスがあります。
母天体塵の帯のもとになった天体。多くは彗星で、ハレー彗星のように複数の流星群の母になるものもあります。
ZHR(1時間あたりの出現数)理想条件で1時間に見える流星の目安。実際の夜空では、月明かりや空の暗さでこれより少なくなります。

流れ星そのものの正体は、「流れ星の正体は?」でくわしく解説しています。

一年の流星群カレンダー

主要な流星群を見頃の早い順に並べました。時期はおおよその目安です。今年の正確な日付・時間・方角は、各流星群のページ(リンク先)で自動更新されています。

主要な流星群の見頃・母天体
流星群見頃の目安母天体
しぶんぎ座流星群(三大流星群)1月初旬ごろ小惑星 2003 EH1
4月こと座流星群4月下旬ごろサッチャー彗星
みずがめ座η流星群5月上旬ごろハレー彗星
みずがめ座δ南流星群7月下旬ごろマックホルツ彗星(推定)
ペルセウス座流星群(三大流星群)8月中旬ごろスイフト・タットル彗星
10月りゅう座流星群10月上旬ごろジャコビニ・ツィンナー彗星
オリオン座流星群10月下旬ごろハレー彗星
おうし座南流星群11月上旬ごろエンケ彗星
おうし座北流星群11月中旬ごろエンケ彗星
しし座流星群11月中〜下旬ごろテンペル・タットル彗星
ふたご座流星群(三大流星群)12月中旬ごろ小惑星 ファエトン
こぐま座流星群12月下旬ごろタットル彗星

見る前の準備や持ち物は、「流星群を見逃さない、観察のコツと準備」にまとめています。

よくある質問

流星群と流れ星は同じものですか?

少し違います。「流れ星(流星)」は、宇宙の小さな塵が大気で光る一つひとつの現象です。「流星群」は、彗星などが残した塵の帯を地球が横切り、その流れ星が一度にたくさん現れる現象を指します。流れ星そのものの正体は別の記事でくわしく説明しています。

三大流星群とは何ですか?

毎年安定して数が多い、しぶんぎ座流星群(1月)・ペルセウス座流星群(8月)・ふたご座流星群(12月)の3つをまとめてこう呼びます。とくにペルセウス座とふたご座は、条件がよければ1時間に数十個の流れ星が見られることもあります。

なぜ毎年きまった時期に見られるのですか?

地球は1年かけて太陽のまわりを回り、毎年ほぼ同じ時期に、同じ塵の帯の中を通過するからです。そのため流星群は季節の行事のように、毎年くり返し訪れます。

放射点を見つめないといけませんか?

いいえ。流れ星は空全体に現れるので、放射点を直接見つめる必要はありません。できるだけ空の広い範囲を、ぼんやり見渡すのがコツです。具体的な観察の準備は観察ガイドにまとめています。

出典

本記事の内容は、以下の一次情報をもとに記載しています。

公開日
更新日
事実確認日