冬の大三角とオリオン座の見つけ方|初心者でも迷わない
冬の星空さがしは、いちばん見つけやすいオリオン座から。横に並んだ三つ星を目印に、シリウスとプロキオンを結べば、自然と「冬の大三角」が浮かび上がります。

かんたんな答え
まず結論から
見つけやすいオリオン座を起点に、シリウスとプロキオンで三角を作る。
冬の南の空で、横に並んだ三つ星を探せばオリオン座が見つかります。その左上のオレンジがかった赤色の星ベテルギウスと、全天一明るいシリウス(おおいぬ座)、プロキオン(こいぬ座)の3つを結べば「冬の大三角」のできあがりです。どれも明るい一等星なので、線で結ぶと大きくてきれいな三角形が浮かび上がります。オリオン座はほぼ天の赤道の上にあり、南の空を東から西へと移動していくので、冬の宵の時間帯ならとても探しやすいですよ。明るい星ばかりなので、星座さがしが初めてでも迷わず見つけられます。
冬の大三角を作る星の早見表
起点になるオリオン座と、三角の頂点をつくる3つの星をご紹介します。どれも明るく目印がはっきりしているので、迷わず見つけられますよ。

| 星・星座 | 場所 | 目印 |
|---|---|---|
| オリオン座 | 冬の南の空 | 横に並んだ三つ星と、それを囲む4つの明るい星。砂時計のような形が目印。ほぼ等間隔で一直線に並ぶ三つ星は、ほかの星の並びと見間違えにくく、星座さがしの出発点にぴったりです。 |
| ベテルギウス | オリオン座の左上 | オレンジがかった赤色に見える一等星。冬の大三角の一つ目の頂点。赤色超巨星と呼ばれる年老いた大きな星で、青白い星の多い冬の空ではその色合いがよく目立ちます。 |
| シリウス | オリオン座の左下 | おおいぬ座の星。全天でいちばん明るく、青白くまたたく。三角の二つ目の頂点。ほかの一等星より群を抜いて明るいので、低い空にあっても一目でそれとわかります。 |
| プロキオン | ベテルギウスとシリウスを結んだ線の左(東)側 | こいぬ座の星。3つを結ぶと、ほぼ正三角形に近い大きな三角形の「冬の大三角」になる。ベテルギウス・シリウスと同じく明るい一等星なので、そろえば三角形がすっと浮かび上がります。 |
季節ごとに見やすい星座は入れ替わります。ほかの季節の星座も知りたいときは季節の星座の見つけ方を参考にしてみてくださいね。
4ステップの見つけ方

冬の南の空で「三つ星」を探す
冬の夜は、まず南の空を見上げてみましょう。ほぼ等間隔で斜めに並んだ3つの星(三つ星)が、いちばんの目印です。ほかにこれほどきれいに一直線へ並ぶ星はないので、慣れていなくてもすぐに見分けられます。オリオン座はほぼ天の赤道の上にあり、南の空を東から西へと移っていくため、街明かりのある場所でも見つけやすいですよ。
三つ星を囲む4つの星でオリオン座を確認
三つ星を見つけたら、その上下を囲む4つの明るい星にも注目してみましょう。三つ星と合わせて砂時計のような形に見えれば、それがオリオン座です。左上のベテルギウスはオレンジがかった赤色、対角の右下にあるリゲルは青白い色をしているので、2つの星の色の違いを見比べてみるのもおすすめです。
左上のベテルギウス(オレンジがかった赤色の星)へ
オリオン座の左上の角にある星が、ベテルギウスです。ほかの星よりも少しオレンジがかった赤色に見えるので、見分けやすいですよ。ここが冬の大三角の一つ目の頂点になります。近くに火星などの明るい惑星が来ていると迷うこともありますが、星は細かくまたたき、惑星はどっしりと光り続けるのが見分けの目安です。
シリウスとプロキオンで三角を結ぶ
三つ星が指す左下の方向には、全天でいちばん明るいシリウス(おおいぬ座)が輝いています。とびきり明るいので、まず目に入るはずです。さらにその左(東)側、シリウスよりも高く、ベテルギウスに近い高さにプロキオン(こいぬ座)を見つけたら、ベテルギウス・シリウス・プロキオンの3つを結んでみましょう。どれも明るい一等星なので、ほぼ正三角形に近い大きな三角形が浮かび上がれば、冬の大三角の完成です。
星がどの方角・どのくらいの高さに見えるかは時刻で変わります。読み方は方角と高度の読み方でやさしく解説しています。
よくある質問
冬の大三角やオリオン座はいつ見えますか?
おおよそ冬の宵に南の空で見やすくなります。同じ星座でも、見える方角や高さは時刻や日付によって変わりますので、今夜どのあたりに見えるかは今夜の星空ページで確認してみてくださいね。
オリオン座はなぜ見つけやすいのですか?
横に並んだ「三つ星」という、ほかにない目立つ並びがあるためです。三つ星はほぼ等間隔で一直線に並ぶので、ほかの星の並びと見間違えにくいのが特徴です。明るい星が多く、街明かりのある場所でも形がわかりやすいので、星座さがしの出発点にぴったりです。
シリウスはどの星ですか?
オリオン座の三つ星が指す左下の方向に、ひときわ明るく青白くまたたく星がシリウスです。おおいぬ座の星で、夜空の恒星の中でいちばん明るく見えます。
なぜ冬は星の観察に向いているのですか?
冬は空気が澄んで、明るい一等星が多くそろうため、星座を結びやすい季節です。夏には「夏の大三角」という別の三角があり、季節ごとに見やすい星座が入れ替わります。
ベテルギウスと惑星を見分けるにはどうすればいいですか?
星と惑星は、光り方で見分けられます。ベテルギウスのような恒星は大気のゆらぎでチカチカと細かくまたたきますが、火星などの惑星はどっしりと落ち着いて光り続けます。惑星は日によって位置が変わるので、いま空のどこに惑星が出ているかは今夜の星空ページで確かめてみてくださいね。
リゲルはどの星ですか?
オリオン座を囲む4つの星のうち、ベテルギウスの対角にあたる右下の角で青白く輝く一等星がリゲルです。赤っぽいベテルギウスと青白いリゲルは色の対比がはっきりしているので、2つを見比べると星の色の違いを楽しめますよ。
出典
本記事の内容は、以下の一次情報をもとに記載しています。
- 国立天文台|ほしぞら情報季節ごとの星座や、その月に見やすい星空の基礎情報
- NASA Science|Skywatchingオリオン座・冬の大三角を含む星空観察の手引き


