6/13【水星が東方最大離角(夕方の見頃)】とは?
2026年の見頃や観測ポイントを
わかりやすく解説!

「東方最大離角」は、水星が見頃をむかえる時期を表す言葉です。ふだんは見つけにくい水星が、なぜこの時期だけ観察しやすくなるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、東方最大離角の意味から、2026年の見頃の時期と方角、観察に向く場所、そして実際のさがし方までを解説します。
水星の「東方最大離角」とは?
水星は、太陽系でもっとも内側を回っている惑星です。地球から見ると常に太陽の近くに位置するため、太陽の光にまぎれて姿を確認できない時期が長く続きます。
東方最大離角は、地球から見た水星が、太陽の東側へもっとも大きく離れる時期です。太陽の東側にある天体は太陽よりも遅れて沈むため、日が沈んだあとの西の空に水星が残ります。
水星はいつ・どの方角で見られる?
見頃の中心は6月中旬の数日間です。さがす方角は西で、日が沈んだあたりの地平線の少し上に水星が現れます。最大離角の当日だけでなく、その前後の数日も同じように観察できます。
観察できるのは日没後の30〜60分ほどです。それより早い時間は空が明るすぎて見分けられず、空が暗くなりきるころには水星が地平線へ沈んでいます。暗くなるのを待つのではなく、日が沈んだらすぐに外へ出るのが確実です。
6月は1年のうちで日の入りがもっとも遅い時期です。水星をさがすのは、日が沈んだあと空にまだ明るさが残る時間帯(薄明)で、夜というより夕食どきと重なります。西の地域ほど、その時刻はうしろにずれます。

水星が見えるのはどんな場所?
必要なのは、西の地平線まで見通せる場所です。水星は空の低いところにしか見えないので、遠くの建物や山なみがあるだけで視界からはずれます。海辺や、西側が開けた高台が向いています。
一方で、空の暗さはほとんど関係しません。さがすのは薄明の残る明るい空なので、街明かりのある場所からでも見つかります。暗い空を求めて遠出するより、西が開けているかどうかで場所を選びます。
水星をどうやってさがす?
手がかりになるのは、太陽が沈んだ位置です。日が沈む瞬間の西の空を見て、その方向を覚えておきます。あとはその周辺の低い空を、ゆっくり左右に見わたします。肉眼で見える水星は、色も形も分からない小さな点です。
双眼鏡があると、薄明の明るい空でも見分けやすくなります。倍率は7〜10倍あれば十分です。ただし双眼鏡を西へ向けるのは、太陽が沈みきってからにしてください。太陽を直接のぞくと、ほんの一瞬でも目をいため、視力が戻らないことがあります。
当日の雲のようすは「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。

持ち物と、夜のあんぜんメモ
- 太陽が沈みきるまでは、双眼鏡を西の空へ向けない
- 湿気でレンズや眼鏡がくもりやすいので、拭くための布を用意する
今夜どう見える?
当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。
よくある質問
- 「東方最大離角」なのに、なぜ東の空ではなく西の空を見るのですか?
- 「東方」は、地球から見て水星が太陽のどちら側にあるかを表す言葉で、見る方角のことではありません。反対に水星が太陽の西側へ大きく離れるときは「西方最大離角」と呼ばれ、そのときは夜明け前の東の空で観察します。
- 梅雨の時期ですが、見られる日はありますか?
- 6月中旬は梅雨のさなかで、夕方に西の空が晴れるかどうかは日によって変わります。水星は低い空にいるため、地平線近くに雲やもやがあると見えません。西の空に雲の少ない夕方をえらんで観察します。
- 望遠鏡で見ると、水星はどんな形に見えますか?
- 月と同じように満ち欠けした姿で見えます。最大離角のころは、水星から見て太陽と地球がほぼ直角の方向にあたるため、半月に近い形になります。ただし高度が低く大気のゆらぎを受けやすいので、輪郭がはっきりしないことが多くなります。
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