9/19【金星が最大光度】とは?
2026年の見頃や観測ポイントを
わかりやすく解説!

金星が最大光度のイメージ

「最大光度」は、金星がもっとも明るく見える時期を指す言葉です。同じ金星なのに、なぜ明るさに差が出るのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、金星の明るさが変わるしくみから、2026年の見ごろの時期と時間帯、金星がいつまで夕方の空にいるのか、観察のポイントまで解説します。

金星の「最大光度」とは?

日の入り後の西の空に見えている金星は、「宵の明星」と呼ばれます。金星が夕方か明け方にしか見えないのは、太陽の近くを回る内側の惑星だからです。真夜中の空には出ず、明け方の東の空に回ったときは「明けの明星」と呼び名が変わります。

内側を回る金星は、地球との距離が近いときと遠いときで大きく変わります。しかも月と同じように満ち欠けもするため、太陽に照らされて見える面積も一定ではありません。距離と満ち欠けの2つが同時に動いて、地球から見た明るさが決まります。

地球に近づくほど金星は大きく見えますが、太陽の光が当たった面はそのぶん細く欠けていきます。反対に遠いときは、まるい姿に見える代わりに小さくなります。最大光度は、この大きさと欠け方の釣り合いがもっともよくなったときです。このとき光って見えているのは金星の4分の1ほどで、いちばん明るい金星はまるい金星ではありません。

日の入り後、西の低い空に残る夕焼けのグラデーション

金星はいつ・どの方角で見られる?

2026年に金星が最大光度をむかえるのは、9月19日です。ただし明るさが急に変わるわけではなく、9月を通してマイナス4.6等からマイナス4.8等(数字が小さいほど明るい)の範囲におさまります。日付を1日に絞り込む必要はなく、晴れた日を選べば十分です。

探すのは、日の入り直後の西から西南西の低い空です。太陽が沈んだあと、空がまだうす明るいうちから輝きはじめます。ただし金星が沈むのは日の入りの1時間半ほどあとで、9月がすすむほどこの間隔は短くなります。空が完全に暗くなるのを待っていると、金星はもう地平線の近くです。当日の天気は「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。

日がたつほど、日の入りのころの金星の高度は下がります。下旬には空のかなり低いところに移り、建物や雲にさえぎられやすくなります。ねらいめは9月の前半です。

2026年の金星は、いつまで夕方の空にいる?

2026年の金星が夕方の空に姿を見せはじめたのは2月中旬です。8月15日には、太陽からもっとも大きく離れて見える「東方最大離角」をむかえました。

太陽からもっとも離れて見える日と、いちばん明るく見える日がずれるのは、最大離角のあとも金星が地球へ近づきつづけるからです。2026年は、そのおよそ1か月後が最大光度にあたります。

10月24日には、金星が太陽と同じ方向を通る「内合」をむかえます。ここを境に金星は明け方の東の空へ移るため、9月は宵の明星を見られる期間の終盤です。

金星の観察のポイント

日がたつほど低くなるので、西から南西寄りに高い建物や山がない場所を選びます。ビルに囲まれていても、その方向の一角さえ空が見えていれば観察できます。一方で金星は街明かりの影響を受けにくく、暗い場所へ出かける必要はありません。

肉眼では点にしか見えない金星も、双眼鏡を向けると細く欠けた形が分かります。ここで効くのは倍率よりも手ぶれ対策で、ひじを手すりや壁に固定すると判別しやすくなります。

写真に残すなら、空にまだ青が残っている時間帯です。地上の風景と一緒に写すと、金星がどれだけ低い空にあるかが伝わります。完全に暗くなってからでは金星も低く、点にしか写りません。詳しい撮影方法は「スマホでの星空撮影」ガイドで解説しています。

薄明の空を見上げる人の後ろ姿

今夜どう見える?

当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。

今夜の星空を見る

よくある質問

日没後の西の空で光っているものは、金星ですか?
ほかよりも明らかに明るく光る一点が金星です。点滅しながら移動するものは飛行機、点滅せずに数分かけて空を横切っていくものは人工衛星です。金星はまわりの星と同じように、その場から動かないように見えます。
マイナス4.8等というのは、どのくらいの明るさですか?
恒星でもっとも明るいシリウスがマイナス1.5等ほどですから、金星はその20倍以上の明るさになります。星の等級は数字が小さいほど明るく、1等ちがうと約2.5倍の差です。ただし月にはおよばず、満月は金星よりさらに1000倍以上明るく輝きます。
9月を逃したら、次に夕方の空で金星を見られるのはいつですか?
10月の上旬まではまだ間に合います。ただし日の入りから沈むまでの間隔は急速に短くなり、10月半ばにはほとんど残りません。そのあと宵の明星として見やすくなるのは2027年の終わりごろです。明け方の金星でよければ、2026年11月ごろから東の低い空に見えはじめます。
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コペミル編集部監修:星空ソムリエ

公開:2026-06-17 / 最終更新:2026-07-23
情報の確認日:2026年7月23日

情報源

国立天文台によると、9月14日の日の入り後には、金星と細い月が接近します。マイナス4.8等で輝く金星と、細くても存在感のある月の共演になるとされています。