宇宙のふしぎ
スターリンクが列に見えるのはなぜ? ― 光る点が連なる理由
夜明け前や日没後の空を、光の点々が一列に並んでスーッと進んでいく――そんな光景を見たことはありませんか。UFOでも流れ星でもありません。その正体は、SpaceXが打ち上げる通信衛星「スターリンク」。打ち上げ直後だけ見られる「衛星トレイン」の話です。
かんたんな答え
まず結論から
一列の光は、放出されたばかりのスターリンク衛星。
一度のロケットで数十機を、ほぼ同じ軌道へまとめて放出するため、打ち上げ直後は数珠つなぎの一列に見えます。これが「衛星トレイン」です。衛星は自分で光らず、太陽の光を反射して見えています。時間が経つと各衛星が散らばり、やがて列ではなくなります。
いつ・どんな条件で見える?
| 時間帯 | 日没後の夕方か、夜明け前の薄明(はくめい)の時間帯がねらい目です。 |
|---|---|
| 空の状態 | 地上はすでに暗く、上空の衛星にはまだ太陽の光が当たっている――この条件がそろうと見えやすくなります。 |
| 時期 | 打ち上げ直後ほど衛星が密に集まり、一列の「列」に見えます。日が経つほど散らばっていきます。 |
| 確認方法 | 見えるタイミングは日時・場所で変わります。予報ツールで自分の空での通過時刻を確かめるのが確実です。 |
見える条件はおおよその目安です。実際の通過時刻は日時・場所で変わるため、予報ツールでの確認が確実です。
なぜ一列に見えるの?
- 一度に大量の衛星を放出するスターリンクは、たくさんの衛星で空をおおう「コンステレーション(衛星群)」です。一度のロケットで数十機を、ほぼ同じ軌道へまとめて放出します。だから打ち上げ直後は、衛星どうしが近くに並んだ状態になります。
- 太陽光を反射して光って見える衛星は自分で光っているわけではありません。星のように、太陽の光を反射して光って見えます。地上が暗く、上空の衛星にだけ陽が当たる薄明の時間帯に、その反射が点々と連なって見えるのです。
- 時間とともに散らばり列でなくなる時間が経つと、各衛星はそれぞれの高度・位置へ少しずつ移動していきます。やがて間隔が広がり、一列の「列」には見えなくなります。だから衛星トレインが見られるのは、打ち上げから間もない短い期間だけです。
よくある誤解
衛星トレインが一列に見えるのは、打ち上げから間もないあいだだけです。時間が経つと各衛星は散らばり、列ではなくなります。「見えなかった」のは天気や時間帯だけの問題ではなく、そもそも見える条件がそろっていないこともあります。
- 一列に見えるのは打ち上げ直後だけ――やがて散らばってほどける。
- 光るのは衛星自身ではなく、反射した太陽の光――薄明の時間帯が条件。
- 見える時刻は場所と日時しだい――予報ツールで確認するのが確実。
よくある質問
夜空を一列に進む光の点々は何ですか?
SpaceXが打ち上げている通信衛星「スターリンク」の可能性があります。一度のロケットで数十機をほぼ同じ軌道へまとめて放出するため、打ち上げ直後は数珠つなぎの一列に並んで見えます。これを「衛星トレイン」と呼びます。
スターリンクはなぜ光って見えるのですか?
衛星が自分で光っているわけではありません。星と同じように、太陽の光を反射して光って見えます。地上はすでに暗く、上空の衛星にはまだ陽が当たっている――そんな条件のときに、反射した光が点々と見えるのです。
いつ見るとよく見えますか?
日没後の夕方や、夜明け前の薄明の時間帯がねらい目です。地上が暗く、上空の衛星にだけ太陽の光が当たる条件がそろうと見えやすくなります。打ち上げ直後ほど一列に密集して見えます。
いつ見えるか調べる方法はありますか?
見えるタイミングは日時や場所によって変わります。確実なのは予報ツールで、自分のいる場所の上空をいつ通過するかを事前に確かめることです。コペミルのスターリンクのページでも、見える日を調べられます。
出典
本記事の内容は、以下の一次情報をもとに記載しています。
- JAXA(宇宙航空研究開発機構)人工衛星の基礎
- SpaceX(Starlink公式)衛星群の一次情報
- 国立天文台天文の一次情報