2月の天体ガイド
2026年2月の星空
2026年2月の星空。冬の星座が21時ごろに南の空へ来る、夜更かしのいらない月です。すばると冬の大三角が見ごろをむかえ、2月2日(月)の満月「スノームーン」は月の模様がくっきり見えます。寒さは続きますが、暗くなる時刻は少しずつ遅くなっていきます。
2月は、冬の星座がちょうどいい時間に来る
星座は同じ時刻に見ても毎日少しずつ西へずれ、ひと月でおよそ30度動きます。1月には真夜中に南中していた冬の星座が、2月には21時ごろに南の空へ来ます。夜更かしをしなくても、主役に正面から会える月です。
寒さは1月と変わりませんが、日の入りは着実に遅くなっていきます。暗くなるのは18時すぎ。夕食のあとに外へ出ても冬の星座がまだそろっている——2月はその両方が重なる、短いけれど贅沢な時期にあたります。
2月の天体ショー
2月の惑星
- 木星白く明るい、太陽系で最大の惑星。南の空・高度77度・21:07ごろ
- 土星少し黄色っぽい、落ち着いた光の惑星。西南西の空・高度30度・17:22ごろ
- 水星太陽に近く、日の入り直後の低い空にだけ見える見つけにくい惑星。西南西の空・高度16度・17:22ごろ
※ 東京・2月15日の宵〜夜半の空を基準にした目安です。日付や時間で位置は変わり、明け方に見える惑星もあります。今夜の正確な位置を見る
2月の満月・新月
2月の星座・天の川
オリオン座と冬の大三角が南の高い空で見頃。西にはおうし座と、肉眼でもひと固まりに見えるすばる(プレアデス星団)。
肉眼で「星の集まり」が見える、すばる
おうし座のあたりに、小さくぼんやりした光のかたまりがあります。すばる(プレアデス星団)です。ひとつの星ではなく星の集団で、目のいい人なら6個ほど数えられます。昔から視力の目安のように使われてきました。
双眼鏡を向けると印象が一変します。青白い星が数十個、濃紺の布に宝石を散らしたように広がります。倍率は低いほうがよく、7倍前後でちょうど視野に収まります。望遠鏡ではむしろ入りきりません。
すばるは実際に同じ場所で一緒に生まれた、若い星の集まりです。地球からの距離は約440光年。いま目に届いている光は、440年ほど前にすばるを出発したことになります。
見つけ方は、オリオン座の三つ星を右上へ伸ばすこと。オレンジ色のアルデバランを通り越した先に、にじんだ光の粒が見えたらそれです。じっと見つめるより、少し視線をずらすほうが数えやすくなります。
冬の大三角は、色で見分けられる
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン。この3つを結ぶと正三角形に近い形になります。冬の大三角と呼ばれ、2月には南の空の高いところに大きく描けます。
3つとも1等星ですが、よく見ると色が違います。ベテルギウスは赤みを帯び、シリウスは青白く、プロキオンはその中間の白。色は表面温度の違いで、赤いほど低温、青いほど高温だということを表しています。
なかでもベテルギウスは、いつ超新星爆発を起こしてもおかしくないとされる星です。明日かもしれないし10万年後かもしれない。そう知ってから見上げると、同じ赤い点が少し違って見えてきます。
3つの星の位置関係は、シーズンを通して変わりません。冬のあいだ何度でも同じ形を確かめられるので、星座の形を覚える練習にも向いています。
よくある質問
- すばるは肉眼でいくつ見える?
- 空の条件がよければ6個前後です。都会では3〜4個、暗い場所では7個以上数えられることもあります。じっと見つめるより、少し視線をずらす「そらし目」のほうが数えやすくなります。
- 冬の大三角と夏の大三角は何が違う?
- 形と明るさが違います。冬の大三角はほぼ正三角形で3つとも非常に明るいのに対し、夏の大三角は細長い三角形です。街なかで見つけやすいのは冬のほうです。
- 天体ショーは何時ごろに見るのがいい?
- 空が暗くなる日没後1〜2時間からがおすすめです。ただし流星群は放射点が高くなる深夜〜明け方、惑星はそれぞれ見頃の時間が違うので、各カードの時間を目安にしてください。
- 冬の夜空観察で気をつけることは?
- 空気が澄んで星はよく見えますが、とても冷え込みます。厚手の防寒着・手袋・温かい飲み物を用意し、短時間でも体を冷やしすぎないようにしましょう。
- 双眼鏡や望遠鏡は必要?
- 流星群や明るい惑星は肉眼で楽しめます。双眼鏡があれば、月のクレーターや木星のガリレオ衛星まで見えて、もう一歩踏み込んで楽しめます。
- 星をきれいに見られる場所は?
- 街灯や建物の少ない、空が広く開けた場所がおすすめです。スマホの明るい画面を見ると目の暗さへの慣れ(暗順応)が戻ってしまうので、明るさは控えめに。



