8月の天体ガイド

2026年8月の星空

2026年8月の星空。天の川が頭上を通り、夜も暖かく、旅行で街を離れる機会が重なる——条件がそろう月です。ペルセウス座流星群の夜は、レジャーシートを敷いて寝転ぶだけで見える数が変わります。一年で一度だけ本気で星を見るなら、8月が最有力です。

8月は、条件がそろう月

夏の星空がいちばん充実するのが8月です。天の川が頭上を通り、夏の大三角は真上の近くまでのぼります。加えて、旅行や帰省で街を離れる機会がこの月に重なります。

暗い場所へ行ける、夜も暖かい、空も澄んでいる——三つがそろう月はほかにありません。装備も気合も要らず、条件のほうが向こうからそろってくれます。一年に一度だけ本気で星を見るなら、8月が最有力です。

気をつけたいのは、暑さの疲れと虫だけです。夕方に一度休んでから出かけると、夜半まで粘れます。日中に動きまわった日ほど、夜の集中力が続かなくなります。

8月の天体ショー

  1. 8月13日(木)

    あと2

    ペルセウス座流星群

    8月13日 夜半すぎ〜明け方が見頃

  2. 8月28日(金)

    あと17

    スタージョンムーン

    8月28日(金)の夜が見頃

8月の惑星

  • 金星夕方や明け方にひときわ明るく輝く星。西南西の空・高度22度・18:31ごろ
  • 土星少し黄色っぽい、落ち着いた光の惑星。南南東の空・高度53度・01:46ごろ

※ 東京・8月15日の宵〜夜半の空を基準にした目安です。日付や時間で位置は変わり、明け方に見える惑星もあります。今夜の正確な位置を見る

8月の満月・新月

毎日の月の満ち欠けを見る

8月の星座・天の川

夏の大三角が頭上高くにのぼり、天の川がはくちょう座を貫いて流れます。下旬にはペルセウス座流星群も見頃。

天の川街明かりの少ない場所なら、天の川がいちばん見やすい季節です。

寝転んで見る、が正解

夏の星空は、頭の真上が主役です。立ったまま見上げていると10分で首が痛くなります。レジャーシートか、背もたれの倒せる椅子を用意してください。これだけで滞在時間が倍になります。

寝転ぶと視界に空しか入らず、周囲の街灯も目に届きません。視野が広いほど有利なのは、流れ星を待つときも同じです。姿勢を変えるだけで、同じ夜でも見える数ははっきり増えます。

地面に直接寝ると、夏でも夜露でしっかり濡れます。厚手のシートを一枚挟むだけで快適さが変わります。虫よけと、汗を拭くタオルも忘れずに。

見上げる方向は決めなくて構いません。空全体をぼんやり眺めるほうが、一点を凝視するより流れ星に気づけます。目の端で動きをとらえる感覚に近い見方です。

天の川の、どこを見るか

天の川は空を一周する帯ですが、濃さは場所によって違います。いちばん濃いのはいて座からさそり座にかけて——南の低い空です。ここが銀河系の中心の方向にあたります。

中心方向は星が密集しているぶん、帯も明るく幅広く見えます。逆に冬に見える天の川は淡くなります。冬は銀河系の外側を向いているためで、同じ天の川でも季節で濃さが違うのはそのためです。

頭上のはくちょう座あたりでは、帯が二本に裂けて見えます。暗黒帯と呼ばれる、光をさえぎるちりの雲です。この裂け目まで見分けられたら、その夜はかなり条件がよい証拠になります。

双眼鏡を天の川に向けると、帯が無数の星の粒に分解されます。ぼんやりした光の正体が星の集まりだと分かる瞬間で、天の川を見に行ったら一度は試してほしい体験です。倍率は低いほど広く見渡せるので、7倍前後のものがよく合います。手持ちなら、ひじを固定すると星の粒がはっきりします。

よくある質問

8月の夜は暑いけれど、何を持っていけばいい?
虫よけ、汗を拭くタオル、そして夜露対策の羽織るものです。夏でも明け方の河原や高原は冷えます。レジャーシートがあると首の負担が減り、見える数も増えます。
天の川はスマホで撮れる?
近年の機種なら夜景モードで写ることがあります。三脚などでしっかり固定し、数秒の露光ができれば淡い帯として写ります。ただし肉眼で見えない場所では、写真にもほとんど写りません。
ペルセウス座流星群を見るコツは?
放射点の方角を気にしすぎず、できるだけ空全体を広く見渡すのがコツです。レジャーシートに寝転んで、目が暗さに慣れる15〜20分を待つと、暗い流れ星まで見えてきます。
月明かりがあると流星群は見えにくい?
はい。満月の前後は空が明るく、明るい流星しか見えません。月明かりの少ない新月(8月13日(木)ごろ)に近いほど好条件です。
天体ショーは何時ごろに見るのがいい?
空が暗くなる日没後1〜2時間からがおすすめです。ただし流星群は放射点が高くなる深夜〜明け方、惑星はそれぞれ見頃の時間が違うので、各カードの時間を目安にしてください。
夏の夜空観察で気をつけることは?
蚊などの虫よけと、夜でも汗ばむ暑さ・夜露への備えがあると快適です。長袖や薄手の上着、寝転んで空を見渡せるレジャーシートがおすすめです。
双眼鏡や望遠鏡は必要?
流星群や明るい惑星は肉眼で楽しめます。双眼鏡があれば、月のクレーターや木星のガリレオ衛星まで見えて、もう一歩踏み込んで楽しめます。
星をきれいに見られる場所は?
街灯や建物の少ない、空が広く開けた場所がおすすめです。スマホの明るい画面を見ると目の暗さへの慣れ(暗順応)が戻ってしまうので、明るさは控えめに。