7月の天体ガイド

2026年7月の星空

2026年7月の星空。梅雨が明ければ、頭上に夏の大三角、南にさそり座、その間を天の川が流れる本番の空になります。天の川をねらうなら、街明かりから離れて7月14日(火)ごろの新月前後を選んでください。七夕の星ベガとアルタイルも、この月から見やすくなります。

7月は、天の川に会いに行く月

梅雨が明けると、夏の星空が一気に開けます。頭上に夏の大三角、南の空にさそり座、そしてその間を天の川が流れます。一年でもっとも「星空らしい星空」に近づく月です。

ただし、天の川は街なかではまず見えません。必要なのは高価な望遠鏡ではなく、ただの暗さです。街明かりから離れ、月明かりのない夜を選ぶ——条件さえ整えば、道具なしの肉眼で見えます。

7月の天体ショー

  1. 7月17日(金)

    終了

    月と金星の接近

    7月17日 日没後の西空が見頃

  2. 7月29日(水)

    終了

    バックムーン

    7月29日(水)の夜が見頃

  3. 7月31日(金)

    終了

    みずがめ座δ南流星群

    7月31日 夜半ごろが見頃

7月の惑星

  • 金星夕方や明け方にひときわ明るく輝く星。西の空・高度27度・18:57ごろ
  • 土星少し黄色っぽい、落ち着いた光の惑星。東南東の空・高度36度・01:57ごろ

※ 東京・7月15日の宵〜夜半の空を基準にした目安です。日付や時間で位置は変わり、明け方に見える惑星もあります。今夜の正確な位置を見る

7月の満月・新月

毎日の月の満ち欠けを見る

7月の星座・天の川

夏本番。南の空に赤いアンタレスのさそり座、頭上にはこと座ベガ・わし座アルタイル・はくちょう座デネブの「夏の大三角」。空の暗い場所なら天の川も見えます。

天の川さそり座からいて座のあたりが、天の川のいちばん濃い部分です。

七夕の星は、7月7日が見ごろではない

織姫はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイル。どちらも夏の大三角をつくる1等星です。ところが7月7日の宵にはまだ低く、そもそも梅雨のさなかで見えないことも少なくありません。

もともと七夕は旧暦の行事で、いまの暦では8月ごろに当たります。旧暦の七夕なら夜半にベガとアルタイルが高くのぼり、あいだを流れる天の川も見やすくなります。行事の日と見ごろは別、と考えるのが実際的です。

2つの星の間隔は、腕を伸ばした手のひらでおよそ2つぶん。ただし実際の距離は約15光年あります。光の速さで15年、年に一度会うにはあまりに遠い隔たりです。

そう知ってから見上げると、伝説の見え方も少し変わります。間にあるのが天の川——2つの星のあいだを、無数の星が集まった帯が横切っている。物語がこの配置から生まれたことが、実際に空を見ると腑に落ちます。

天の川を見るための、たった一つの条件

天の川を見たことがない人は多いですが、道具の問題ではありません。必要なのは暗い空だけです。街明かりの少ない場所へ移動できるかどうかが、ほぼすべてを決めます。

現地に着いたら、まず20分待ちます。目が暗さに慣れてくると、うっすら雲のような帯が頭上を横切っているのが分かります。写真では色鮮やかに写りますが、肉眼で見えるのは淡い灰色の帯です。

月齢も必ず確かめてください。満月の夜は空全体が明るく、天の川はほとんど見えません。新月の前後か、月が沈んだあとの時間帯がねらい目になります。

条件がそろえば、天の川は「探す」ものではなくなります。空を見上げた瞬間にそこにあると分かる——初めて見た人がまず驚くのは、その明るさと幅の広さです。

よくある質問

七夕に天の川が見えないのはなぜ?
7月7日は梅雨の時期にあたり、晴天率が低いためです。加えて、街明かりのある場所では晴れていても天の川は見えません。旧暦の七夕(8月ごろ)のほうが条件は整います。
天の川を見るには望遠鏡が必要?
必要ありません。むしろ肉眼のほうが全体をとらえられます。要るのは街明かりの少ない場所と、月明かりのない夜、そして目が暗さに慣れる20分ほどの時間です。
みずがめ座δ南流星群を見るコツは?
放射点の方角を気にしすぎず、できるだけ空全体を広く見渡すのがコツです。レジャーシートに寝転んで、目が暗さに慣れる15〜20分を待つと、暗い流れ星まで見えてきます。
月明かりがあると流星群は見えにくい?
はい。満月の前後は空が明るく、明るい流星しか見えません。月明かりの少ない新月(7月14日(火)ごろ)に近いほど好条件です。
天体ショーは何時ごろに見るのがいい?
空が暗くなる日没後1〜2時間からがおすすめです。ただし流星群は放射点が高くなる深夜〜明け方、惑星はそれぞれ見頃の時間が違うので、各カードの時間を目安にしてください。
夏の夜空観察で気をつけることは?
蚊などの虫よけと、夜でも汗ばむ暑さ・夜露への備えがあると快適です。長袖や薄手の上着、寝転んで空を見渡せるレジャーシートがおすすめです。
双眼鏡や望遠鏡は必要?
流星群や明るい惑星は肉眼で楽しめます。双眼鏡があれば、月のクレーターや木星のガリレオ衛星まで見えて、もう一歩踏み込んで楽しめます。
星をきれいに見られる場所は?
街灯や建物の少ない、空が広く開けた場所がおすすめです。スマホの明るい画面を見ると目の暗さへの慣れ(暗順応)が戻ってしまうので、明るさは控えめに。