7/17【月と金星の接近】とは?
2026年の見どころや観測ポイントを
わかりやすく解説!

月と金星の接近のイメージ

「月と金星の接近」は、2026年7月に見られる天体現象です。2つがどれくらい近くに並ぶのか、いつ空のどこを見ればいいのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、このとき空で何が起きているのか、見ごろの日付と時間帯、探す方角、観察のしかたを解説します。2026年のほかの天文イベントの日程もあわせて確認できます。

月と金星の接近では何が起きる?

月は星座の間を毎日少しずつ移動していて、その途中で明るい惑星のそばを通り過ぎることがあります。地球から見て2つが近くに並んだ状態を「接近」と呼びます。月と惑星が宇宙で実際に近づくわけではなく、地球から見た見かけ上の方向が重なるために起こる見え方です。

今回そばを通るのは金星です。金星は日が沈んだあとの西の空に見えるため、古くから「宵の明星」と呼ばれてきました。見ごろの時間帯には、2つの間隔は約4度まで縮まります。腕を伸ばしたにぎりこぶし1つが空のおよそ10度にあたるので、こぶしの半分に満たない狭い範囲に月と金星が収まります。

このときの月は、新月を過ぎたばかりの細い三日月です。この時期の月は太陽のすぐ東側にあり、太陽を追いかけるように西へ沈みます。姿を見せるのは日没後のわずかな時間だけで、金星も同じころ同じ方向にいるため、2つがそろうのは日が暮れてから沈むまでのあいだです。

夕暮れの空に並ぶ、細い三日月と明るい星

月と金星はいつ・どの方角で見られる?

見ごろは7月17日の日没後です。19時ごろから1時間半ほどが観察しやすく、空が暗くなるにつれて細い月と金星の輝きがはっきりしてきます。ただし2つは沈む途中なので、遅くなるほど低く、見つけにくくなります。

探すのは西の空です。19時ごろの高さは地平線から20度ほどで、にぎりこぶし2つ分にあたります。そのあとは高度が下がり続け、月は21時ごろ、金星はその少しあとに沈みます。

金星は月をのぞけば夜空でいちばん明るいため、空にまだ青さが残っている時間帯から見え始めます。西の空で最初に見つかる明るい点が金星で、そのすぐ近くに寄り添うのが細い月です。当日の雲のようすは「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。

月と金星の接近の観察のポイント

高度の低い現象なので、観察できるかどうかは場所選びしだいです。西の地平線まで見通せる場所なら、沈むまでの時間をまるごと使えます。西側に建物や山があると、その高さのぶん見られる時間が削られます。河川敷や海辺、高台のほか、市街地なら西へまっすぐ伸びる道路も見通しがきくので、探してみてください。

空が暗くなると、月の欠けた側がうっすら光って見えてきます。「地球照」と呼ばれる現象で、月が細いときほどよく見えます。地球が反射した太陽の光が、月の夜側をほのかに照らしているのです。

双眼鏡があれば、月と金星を同じ視野に収めて眺められます。倍率は7〜10倍ほどが向いています。倍率を上げるほど視野はせまく、像も暗くなります。肉眼では気づきにくい地球照も、双眼鏡なら形がはっきりします。

写真に残すときは、スマートフォンなら画面上の月を長押しして明るさを下げると、薄明の空が白くとびません。低い西の空を地上の風景と一緒に写せば、2つが並んでいる高さも伝わります。詳しい撮影方法は「スマホでの星空撮影」ガイドで解説しています。

薄明の空を見上げる人の後ろ姿

今夜どう見える?

当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。

今夜の星空を見る

よくある質問

最接近は7月18日と書かれた資料を見ました。どちらが正しいですか?
計算上いちばん近づくのは7月18日の0時ごろで、間隔は約2.6度まで縮まります。ただしその時刻には月も金星も地平線の下にあり、日本からは見られません。実際に観察できる範囲でもっとも近づいた姿になるのが、17日の日没後です。
双眼鏡を使うとき、気をつけることはありますか?
太陽が沈みきる前に、西の低い空へ双眼鏡を向けないでください。視野に太陽が入ると目を痛めます。日の入りの時刻を調べておき、太陽が地平線の下に入ってから使いはじめれば安全です。
17日に曇ったら、翌日でも見られますか?
月は毎日位置を変えるため、18日には金星から離れたところに見えます。並び方は17日ほど近くありませんが、金星そのものはこのあともしばらく日没後の西の空で見え続けます。
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コペミル編集部監修:星空ソムリエ

公開:2026-06-26 / 最終更新:2026-06-26
情報の確認日:2026年6月26日

情報源

この記事の日時・方角・高度・離角は、天体計算ライブラリ Astronomy Engine により東京の視位置で求めた値です。見ごろは、両天体が地平線より上にあって実際に観察できる時間帯から採っています。