11/16【火星と木星の接近】とは?
2026年の見どころや観測ポイントを
わかりやすく解説!

火星と木星の接近のイメージ

火星と木星の接近は、2026年11月に、2つの惑星が空で近くに並んで見える現象です。2つの惑星がどのくらい近づいて見えるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、惑星の接近という現象の意味、2026年の見ごろの日付と時刻、探す方角と高さ、2つを見分ける観察のポイントを解説します。

火星と木星の「接近」とは?

惑星の「接近(合)」とは、地球から見て2つの惑星が空の同じ方向に並んで見える現象です。火星と木星はそれぞれ別の軌道を別の速さで公転しているため、地球から見える方向は日ごとに少しずつ変わります。実際に2つの惑星が近づくのではなく、地球から見た方向がそろうことで起こります。地球からの距離でくらべると、木星は火星のおよそ4倍先です。

2026年の接近では、火星と木星の間隔が約1.2度まで縮まります。満月の見かけの大きさが約0.5度なので、満月2〜3個ぶんの近さに2つが並ぶことになります。

夜明け前、東の低い空が白みはじめた空

火星と木星の接近はいつ・どの方角で見られる?

2026年に火星と木星が最も近づいて見えるのは、11月16日の夜明け前です。東京の日の出は6時すぎで、空が白み始めるまでの暗い時間が長く残ります。高さと空の暗さがそろうのは5時ごろで、この時間帯に探すのが確実です。

探す方角は南南東の空です。高度は65度をこえ、地平線の近くではなく、頭上寄りを見上げることになります。4時台はもっと東寄り(東南東)に見え、時間とともに南へ移っていきます。

最接近を過ぎても、2つの間隔が広がる速さはゆるやかです。16日の朝に曇っても、前後2〜3日は近いままなので、晴れた朝を選べます。当日の空模様は「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。

火星と木星の接近の観察のポイント

2つとも街明かりの中で見える明るさで、暗い場所への遠出は不要です。高い位置に見えるため、まわりに建物があっても頭上の空が開けていれば探せます。

並んだ2つのうち、明るく白っぽいほうが木星です。そのすぐそばにある、木星よりはっきり暗く、赤みを帯びた星が火星です。星と惑星の違いは「星・惑星・人工衛星の見分け方」で解説しています。

この明るさの差は、空が白み始めるころに効いてきます。先に消えるのは暗い火星で、木星はしばらく見えつづけます。2つ並んだ姿を見るなら、空が白む前に探し始めましょう。

双眼鏡を使うと2つが同じ視野に入り、白と赤の色の違いがはっきりします。観察するのは日の出前の時間帯なので、太陽がのぼり始めたら双眼鏡を空へ向けるのはやめてください。

写真では2つとも小さな点にしか写らないため、地上の風景と一緒に構図へ入れると、並んでいるようすが伝わります。スマートフォンでの撮り方は「スマホでの星空撮影」ガイドで解説しています。

薄明の空を見上げる人の後ろ姿

持ち物と、夜のあんぜんメモ

  • 手袋と厚手の上着を用意する(11月の明け方は日中との気温差が大きい)
  • 双眼鏡があれば持参する(倍率7〜10倍)
  • 南南東の空が開けた場所を、前の晩のうちに決めておく

今夜どう見える?

当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。

今夜の星空を見る

よくある質問

火星の「大接近」とは違うのですか?
別の現象です。火星の大接近は、火星と地球の実際の距離が近づくことを指します。今回の接近は火星と木星が同じ方向に並ぶことなので、火星と地球の距離とは関係がありません。
夜のうちから見られますか?
宵の空には出ていません。東京では2つが東の空からのぼるのは23時ごろで、しばらくは低い位置にあります。高くのぼって見やすくなるのは、夜明け前の時間帯です。
双眼鏡で、木星の縞模様や火星の模様まで見えますか?
見えません。双眼鏡ではどちらも明るい点のままです。木星のそばに並ぶ衛星が点として見えることはありますが、表面の模様を見るには望遠鏡が必要です。
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コペミル編集部監修:星空ソムリエ

公開:2026-11-01 / 最終更新:2026-11-01
情報の確認日:2026年11月16日(astronomy-engine で計算)

情報源

国立天文台の「2026年11月の星空」でも、この時期に火星と木星が近づいて見えることが案内されています。