6/9【金星と木星の接近】とは?
2026年の見どころや観測ポイントを
わかりやすく解説!

金星と木星の接近のイメージ

金星と木星の接近は、2026年6月の夕方に起こります。空で目立つ2つの星がどれくらい近くに並ぶのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、惑星の接近という現象の意味、2026年の見ごろの日時と方角、低い空を見るための場所選びと2つの見分け方を解説します。

金星と木星の「接近」とは?

金星と木星は、どちらも太陽のまわりを回る惑星です。地球から見える方向は日ごとに少しずつ変わり、ときどき空の上で近くに並びます。これを「接近(合)」と呼びます。

実際に2つが宇宙で近づいているわけではありません。近づくのは、地球から見た見かけの方向です。金星は、月をのぞけば夜空でいちばん明るい天体です。木星の明るさはそれに次ぎます。

日の入り後、西の低い空に残る夕焼けのグラデーション

金星と木星の接近はいつ・どの方角で見られる?

2026年の接近でもっとも近づくのは、6月9日の日没後です。東京では19時20分ごろから探しはじめられ、19時40分ごろがいちばん見やすくなります。

このとき、2つの間隔は約1.6°まで縮まります。満月の見かけの大きさが約0.5°ですから、満月3個ぶんの近さに2つが並ぶことになります。

探す方角は西北西で、それもかなり低いところです。2つは日が沈んだあとの薄明のなかに現れ、21時半ごろに沈みます。ただし低くなるほど大気やもやに沈むので、空が暗くなりきる前から探しはじめるのが確実です。

低い空はうすい雲や地上のもやの影響を受けやすく、西の空を見通せる夕方かどうかが分かれ目です。9日の夕方が曇っても、前後の日なら2つが近くに並んだ姿を見られます。当日の空模様は「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。

金星と木星の接近の観察のポイント

空の暗さよりも、視界がひらけているかどうかが効きます。街明かりのある場所でもかまわないので、暗い場所へ遠出する必要はありません。そのかわり、西の地平線まで見渡せる場所を選びます。高度が低いため、建物や山、地上のもやにかかると見えなくなります。

薄明の空では、明るいほうの金星が先に見えはじめます。そのすぐそばに並ぶ少し暗い星が木星です。

双眼鏡があれば、2つを同じ視野に収められます。倍率は7〜10倍が手ごろです。ただし向けるのは太陽が沈んだばかりの方角なので、日の入りを見届けてから使います。

薄明の空を見上げる人の後ろ姿

今夜どう見える?

当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。

今夜の星空を見る

よくある質問

この接近と、9月の「金星の最大光度」は別のものですか?
別のものです。最大光度は、金星ひとつの明るさが1年のうちで最も増す時期を指します。今回の接近は金星と木星が空の同じ方向に並ぶ現象で、金星の明るさとは関係がありません。
まわりの星の中から、惑星をどう見つけますか?
惑星の光はほとんどまたたかず、落ち着いて光ります。大気のゆらぎでちらちらとまたたくのが恒星です。見分け方は「星・惑星・人工衛星の見分け方」で解説しています。
梅雨の時期ですが、見られますか?
6月上旬は梅雨入りの前後にあたります。ただし、晴れていてほしいのは日の入り後の西の低い空だけで、一晩じゅうの晴天は必要ありません。夕方の雲の予想を確かめて、西の空が抜けそうな日を選ぶのが現実的です。
どうして夕方の1時間ほどしか見られないのですか?
金星は地球より内側を回る惑星で、空で太陽から大きく離れて見えることがありません。そのため、見えるのは日の入り後の西の空か、日の出前の東の空に限られます。2026年6月は木星も太陽と近い方向にあるため、2つそろって夕方の低い空に現れます。
この天体ショーを友だちに送る

次に見る

次の天体ショーペルセウス座流星群8月13日 夜半すぎ〜明け方が見頃天文カレンダーで他のショーも見る

コペミル編集部監修:星空ソムリエ

公開:2026-06-09 / 最終更新:2026-06-09
情報の確認日:2026年6月9日(astronomy-engine で計算)

情報源

国立天文台の2026年6月の星空案内でも、金星と木星が接近することが取り上げられています。この記事の日時・方角・離角は、東京から見た条件を astronomy-engine で計算した値です。