6/17【細い月と木星・金星が接近】とは?
2026年の見どころや観測ポイントを
わかりやすく解説!

細い月と木星・金星が接近のイメージ

2026年6月17日の夕方、日が沈んだあとの西北西の空に、細い月と木星・金星が集まります。この記事では、こうした接近が起きるしくみ、当日いつからいつまで見られるのか、空のどのあたりにどんな順で並ぶのか、どんな場所を選び、明るい空の中でどう探せばよいのかを順に説明します。

細い月と惑星が近づいて見えるのはなぜ?

月は地球のまわりを約1か月でひとまわりします。そのため空での位置が毎日大きく変わり、通り道にある星や惑星のそばを次々と通りすぎていきます。この通りすがりが「接近」です。3つがひとかたまりに見えるのはこの夕方だけで、前日も翌日も月は惑星から離れた場所にあります。

見かけが近いだけで、月と惑星が本当に隣り合っているわけではありません。月は地球のすぐ外側をまわる天体で、木星と金星は太陽のまわりをめぐる別々の惑星です。地球からの距離もそれぞれ違い、同じ方向に重なって見えているだけというのが、この接近の正体です。

いつからいつまで見られる?

日が沈むのは、東京では19時の少し前です。その直後から、西北西の空に金星と木星が見えはじめます。まだ青さの残る空で見えてくるのは、この2つが夜空でとびぬけて明るい惑星だからです。そこに細い月が加わるのが、6月17日の夕方です。

3つは時間とともに高度を下げていきます。20時ごろには10〜20度ほどまで落ち、20時40分には木星が5度を切ります。逆に日が沈んだ時点では地平線から25度ほどの高さがあり、思ったより高い位置から探しはじめられます。

空の明るさと高さのつり合いがとれるのは、日の入りから45分ほどたった19時40分ごろです。夏の東京で空が本当に暗くなるのはそれよりあとで、そのころには3つとも地平線ぎわに沈みかけています。暗くなるのを待たないのが、この接近の見方になります。

空のどのあたりに、どう並ぶ?

探すのは西北西の空です。スマートフォンの方位磁針を使うなら、日没直後は方位角でおよそ280度、時間がたつほど290度寄りに移っていきます。日が沈む位置を覚えておく手もあります。日没直後であれば、太陽が沈んだ地点から左へこぶし2つ分ほどずらしたあたりに、3つは並んでいます。

並び順も決まっています。いちばん高いところに金星、まんなかに細い月、いちばん低いところに木星が入ります。金星と木星のあいだは約7.5度で、腕をのばしたこぶし1つ分の幅に3つとも収まります。最初に目に入るのはとびぬけて明るい金星なので、そこから下へ視線を落とすと順にたどれます。

夕暮れの空に浮かぶ細い月と明るい星

どんな場所から見ればいい?

高度が下がるほど、地上の建物や山にさえぎられます。見晴らしのよさが効くのは、この接近が空の低いところで起きるからです。日が沈んだ直後なら多少の街並みは越えて見えますが、20時をまわるころには遠くの山なみやビル群にかかりはじめます。

場所を選べるなら、海沿いや大きな川の岸、西向きの高台のように、地平線ちかくまで見通せる場所が向いています。街なかでも、西北西の方角に高い建物さえなければ、自宅のベランダで足ります。

夕暮れの空を見上げる人のシルエット

薄明かりの中での探し方

金星と木星は、空がまだ明るいうちから見えています。いっぽう輝面8%ほどの細い月は薄明かりに紛れやすく、3つのうちで最後まで見つからないことがあります。

ここで効いてくるのが双眼鏡です。7倍から10倍あれば、細い月と木星が同じ視野に収まります。月の欠けた側がうっすら光る「地球照」まで見えることもあります。

持ち物と、夜のあんぜんメモ

  • 日の入り(東京では19時ごろ)に間に合うよう、明るいうちに場所へ着いておく
  • スマートフォンの方位磁針で、西北西(方位角およそ280〜290度)を確かめておく
  • 双眼鏡(7〜10倍)。細い月と木星が同じ視野に収まる

今夜どう見える?

当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。

今夜の星空を見る

よくある質問

6月17日が曇ったら、翌日でも見られますか?
翌18日の同じ時刻には、月は金星から約8度、木星からは約16度離れ、前日より高い位置へ移ります。3つがひとかたまりに見えるのは17日の夕方だけです。ただし金星と木星の2つは翌日も日没後の西の低い空に並んでいるので、そちらは追いかけられます。
スマートフォンで写真に残せますか?
日没直後はまだ空に明るさが残っているため、真っ暗な夜空を撮るより条件はやさしくなります。手すりや三脚に固定して夜景モードにすると、金星と木星の光の点と細い月がいっしょに写ります。画面の下側に地上の景色を少し入れておくと、低い空の出来事だと伝わる一枚になります。
日が沈む前から双眼鏡で探しはじめても大丈夫ですか?
太陽が地平線の上にあるあいだは、その近くを双眼鏡でのぞかないでください。目を痛める危険があります。日が沈みきったのを確かめてから使いはじめても遅くはなく、金星と木星はそれ以降でも十分見つかります。
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コペミル編集部監修:星空ソムリエ

公開:2026-06-17 / 最終更新:2026-06-17
情報の確認日:2026年6月17日(astronomy-engine で計算)

情報源

この日の時刻・方角・離角は、天体暦ライブラリ astronomy-engine を使い、東京の位置から計算した値です。どの日の接近を取り上げるかは、国立天文台「ほしぞら情報」2026年6月のページを参考にしました。