10月の天体ガイド

2026年10月の星空

2026年10月の星空。夏より澄み、冬より暖かい——観察のしやすさで言えば一年でもっともバランスの取れた月です。秋の四辺形からたどれるアンドロメダ銀河は、10月11日(日)ごろの新月前後なら肉眼でもぼんやりとした光として見えます。日の入りが早く、夕方から観察を始められるのも利点です。

10月は、遠くの銀河が見える月

空気が乾き、透明度が戻ってくるのが10月です。夏よりも澄み、それでいて冬ほど寒くない——観察のしやすさで言えば、一年でもっともバランスの取れた時期にあたります。

主役は秋の四辺形です。その一角からたどれるアンドロメダ銀河は、肉眼で見える最も遠い天体として知られています。銀河を「見た」と言える体験ができる、数少ない機会です。

10月の天体ショー

  1. 10月8日(木)

    あと58

    10月りゅう座流星群

    10月9日 日没後〜宵が見頃

  2. 10月22日(木)

    あと72

    オリオン座流星群

    10月22日 夜半すぎ〜明け方が見頃

  3. 10月26日(月)

    あと76

    ハンターズムーン

    10月26日(月)の夜が見頃

10月の惑星

  • 木星白く明るい、太陽系で最大の惑星。東の空・低い空(15度未満で見つけにくい)・01:51ごろ
  • 土星少し黄色っぽい、落ち着いた光の惑星。南の空・高度56度・22:51ごろ
  • 火星赤っぽい色が目印の惑星。東の空・高度22度・01:51ごろ

※ 東京・10月15日の宵〜夜半の空を基準にした目安です。日付や時間で位置は変わり、明け方に見える惑星もあります。今夜の正確な位置を見る

10月の満月・新月

毎日の月の満ち欠けを見る

10月の星座・天の川

秋の星座。南東から頭上にかけてペガスス座の「秋の四辺形」。そこからアンドロメダ座、さらにアンドロメダ銀河へとたどれます。

肉眼で見える、250万年前の光

アンドロメダ銀河は、私たちの銀河系のとなりにある大きな渦巻銀河です。距離は約250万光年。いま目に届いている光は、250万年前のアンドロメダの姿ということになります。

見つけ方は、秋の四辺形の左上の角から、アンドロメダ座の星を2つたどること。そこから少し北へ視線を移すと、ぼんやりした楕円形の染みがあります。それがアンドロメダ銀河です。

街なかで肉眼で見るのは難しく、双眼鏡があると確実です。コツはそらし目で見ること。中心から少し視線をずらすと、目の感度の高い部分が使えて、淡い光をとらえやすくなります。

肉眼で見えるのは、銀河の中心のいちばん明るい部分だけです。写真で見る渦巻きの全体は、実は満月の5倍ほどの広がりを空に占めています。見えていないだけで、そこに巨大な渦がある——そう思って眺めると印象が変わります。

秋の夜長を、どう使うか

10月は日の入りが早まり、18時ごろには暗くなります。夕食の前でも星が見える季節で、子どもと一緒に観察するにはもっとも向いた月です。

涼しさもちょうどよく、上着を一枚羽織れば1時間は外にいられます。冬の寒さが来る前に、一度は暗い場所へ出かけておくのがおすすめです。

秋は台風が抜けたあとに、よく晴れた夜がまとまって続くことがあります。移動性高気圧に覆われた夜は空気も乾き、条件がそろいます。天気図に高気圧が並んだら、その晩が狙い目です。

夏に比べて日没が早いぶん、準備の時間も取りやすくなります。明るいうちに現地へ着いて、足場や東西南北を確かめておけば、暗くなってからの動きに無駄がありません。暗くなってから探しものをするのが、いちばん時間を食います。

よくある質問

アンドロメダ銀河は肉眼で見える?
空の暗い場所であれば、ぼんやりした楕円形の光として見えます。街なかでは難しく、双眼鏡があると確実です。視線を少しずらす「そらし目」で見ると捉えやすくなります。
10月は星を見るのに向いている?
向いています。空気が乾いて透明度が高く、まだ厳しい寒さもありません。日の入りが早いため、早い時間から観察を始められるのも利点です。
10月の流星群を見るコツは?
放射点の方角を気にしすぎず、できるだけ空全体を広く見渡すのがコツです。レジャーシートに寝転んで、目が暗さに慣れる15〜20分を待つと、暗い流れ星まで見えてきます。
月明かりがあると流星群は見えにくい?
はい。満月の前後は空が明るく、明るい流星しか見えません。月明かりの少ない新月(10月11日(日)ごろ)に近いほど好条件です。
天体ショーは何時ごろに見るのがいい?
空が暗くなる日没後1〜2時間からがおすすめです。ただし流星群は放射点が高くなる深夜〜明け方、惑星はそれぞれ見頃の時間が違うので、各カードの時間を目安にしてください。
双眼鏡や望遠鏡は必要?
流星群や明るい惑星は肉眼で楽しめます。双眼鏡があれば、月のクレーターや木星のガリレオ衛星まで見えて、もう一歩踏み込んで楽しめます。
星をきれいに見られる場所は?
街灯や建物の少ない、空が広く開けた場所がおすすめです。スマホの明るい画面を見ると目の暗さへの慣れ(暗順応)が戻ってしまうので、明るさは控えめに。