
低い空 — のぼりはじめ・沈むころ
オレンジ色に見える
地平線近くの月は、空気の層を長く通り抜けます。青い光が散らされて赤〜橙の光が残るため、夕焼けと同じしくみで暖かい色に見えます。

「ハンターズムーン」は、10月ごろの満月につけられた呼び名です。どこから来た名前なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、名前の由来と意味、2026年の見ごろの日付と時刻、のぼる方角と空の高さ、観察のポイントを解説します。2026年のほかの満月の日付もあわせて確認できます。
ハンターズムーン(Hunter's Moon)は、収穫期の満月「ハーベストムーン」の次にめぐってくる満月を指し、多くの年は10月にあたります。ハンター(Hunter)は狩人を意味し、冬に備えて狩りに出る季節にちなんで、北アメリカでこの名前がつけられました。
刈り入れの終わった野は見通しがよく、月あかりの下でも獲物を追えたことが、この呼び名の背景にあるといわれます。ほかの月の呼び名は「満月の呼び名」の記事でまとめて紹介しています。
10月に入ると夏の湿った空気が抜け、乾いた空気におおわれる日が増えます。水蒸気の少ない夜ほど月の輪郭ははっきりし、夏より見やすくなります。

2026年のハンターズムーンが見ごろをむかえるのは、10月26日(月)の夜です。満月になる瞬間は同じ日の昼過ぎで、そのとき月は地平線の下にいます。実際に見上げられるのは日が暮れてからで、欠けはほとんど分かりません。
東京での月の出は16:34ごろ、日の入りより少し早い時刻です。空にまだ明るさが残るうちから、東の低いところに月が見えはじめます。西の地域ほど月の出は少しずつ遅くなります。当日の天気は「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。
満月の前後2〜3日は、見た目にはほとんど満月のままです。月の出はふだん1日およそ50分ずつ遅くなりますが、満月に向かう数日は30分ほどにとどまります。何日か続けて夕方に月がのぼるので、当日が曇っても前の晩や前々晩に見直せます。翌日からは遅れが広がり、のぼるのを待つ時間が長くなります。
10月の満月は、真東よりやや北寄りからのぼります。満月は太陽と正反対の方向にあるため、太陽が低くなる季節ほど、月は反対に高い空を通ります。
東京では真夜中ごろ、南の空で地平線から約73度の高さに達します。夏の満月の倍以上あり、まわりに建物が多い場所でも、のぼって数時間たてば屋根やビルの上に見上げられます。
のぼったばかりの低い月は、光が厚い大気を斜めに通るため、赤みやオレンジを帯びて見えます。高くのぼるにつれて白く冴えていくので、同じ夜のうちに色の変化を見比べられます。

この月は日が暮れる前にはもうのぼっています。わざわざ出かけなくても、帰り道の途中で東の空を見ておけば、いちばん低くて色づいた月に出会えます。
見どころは、そのあと1〜2時間の色の変化です。地平線ぎわの橙から、高くのぼるにつれて白く冴えていく過程を、同じ夜のうちに見比べられます。同じ月が別の色に見えることに、たいてい驚かされます。
高くのぼった月は風景と並べにくくなります。建物や木立と重ねて撮るなら、月の出から1時間ほどのあいだをねらってください。明るさの調整は「スマホでの星空撮影」ガイドで説明しています。


低い空 — のぼりはじめ・沈むころ
地平線近くの月は、空気の層を長く通り抜けます。青い光が散らされて赤〜橙の光が残るため、夕焼けと同じしくみで暖かい色に見えます。

高い空 — 真夜中ごろ
頭の真上に近いほど、光が通り抜ける空気は少なくなります。本来の白い光がそのまま届くので、青白く明るく輝きます。
ヒント:「赤い満月」は特別な現象ではなく、低い空の月が暖色に見えるだけです。時間をおいて高くのぼった月と見比べると、違いがよく分かります。
今夜どう見える?
当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。
毎月の満月には、季節にちなんだ名前があります。気になる月をのぞいてみてください。
満月カレンダーで一覧を見る