
低い空 — のぼりはじめ・沈むころ
オレンジ色に見える
地平線近くの月は、空気の層を長く通り抜けます。青い光が散らされて赤〜橙の光が残るため、夕焼けと同じしくみで暖かい色に見えます。

「ピンクムーン」は、4月の満月につけられた呼び名です。月がピンク色に見えるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、名前の由来と意味、2026年の見ごろの日付と時刻、のぼる方角と空の高さ、観察のポイントを解説します。2026年のほかの満月の日付もあわせて確認できます。
ピンクムーン(Pink Moon)は、4月の満月を指す呼び名です。ピンクは、北アメリカで春にいち早く咲く野花シバザクラの色に由来します。この名前が指しているのは花の色であって、月の色ではありません。
日本では、この満月が桜の季節と近い時期にあたります。ただし満月の日付は年ごとに10日あまりずれるため、桜と重なるかどうかは年や地域によって変わります。
春の空気は水分やちりを含みやすく、月の輪郭がやわらいで、にじんだように見える夜があります。日本語で「朧月(おぼろづき)」と呼ばれるのは、この時期の月です。輪郭のはっきりした月をねらうなら、雨や風で空気が入れ替わったあとの夜が向いています。

2026年のピンクムーンが見ごろをむかえるのは、4月2日(木)の夜です。満月になる瞬間は同じ日の午前11時ごろですが、そのとき月は地平線の下にいます。実際に見上げられるのは日が暮れてからで、欠けはほとんど分かりません。
東京での月の出は18:20ごろ、日の入りとほぼ同時刻です。日が沈むのと入れ替わるように、東の低い空へ月が現れます。西の地域ほど月の出は少しずつ遅くなります。当日の天気は「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。
当日が曇っても、前後2〜3日はほぼ満月のままです。翌日以降は月の出が1時間ほどずつ遅くなるため、宵のうちに見たいなら、満月の前の晩のほうが待たずにすみます。
4月の満月は、真東からやや南寄りの位置にのぼります。満月は太陽と正反対の方向にあるため、太陽が高くなる季節ほど月は低い空を通ります。春はその中間にあたります。
東京では真夜中ごろ、南の空で地平線から約43度の高さに達します。6月から7月の満月は30度前後までしか上がらないので、それより10度あまり高い計算です。
住宅街やビルの多い場所でも、この高さなら建物に隠れにくくなります。東の空が開けた場所が必要になるのは、のぼりはじめの低い月をねらうときだけです。

4月の満月は、のぼって数時間もたてば屋根や電線の上に出ます。自宅のベランダで十分に見上げられるので、場所選びに悩む必要はありません。
気をつけたいのは、春特有の空のかすみです。黄砂やちりで像がにじむ夜が多く、双眼鏡でのぞくと輪郭が甘く感じられます。落ち着いて見える瞬間は必ず来るので、時間をおいて何度かのぞくのがコツです。
のぼりはじめの低い月を街路樹や建物と重ねて写すと、月の大きさが伝わります。桜が残っていれば、枝ごしに月を入れると季節の分かる一枚になります。露出の合わせ方は「スマホでの星空撮影」ガイドが詳しいです。


低い空 — のぼりはじめ・沈むころ
地平線近くの月は、空気の層を長く通り抜けます。青い光が散らされて赤〜橙の光が残るため、夕焼けと同じしくみで暖かい色に見えます。

高い空 — 真夜中ごろ
頭の真上に近いほど、光が通り抜ける空気は少なくなります。本来の白い光がそのまま届くので、青白く明るく輝きます。
ヒント:「赤い満月」は特別な現象ではなく、低い空の月が暖色に見えるだけです。時間をおいて高くのぼった月と見比べると、違いがよく分かります。
今夜どう見える?
当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。
毎月の満月には、季節にちなんだ名前があります。気になる月をのぞいてみてください。
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