
低い空 — のぼりはじめ・沈むころ
オレンジ色に見える
地平線近くの月は、空気の層を長く通り抜けます。青い光が散らされて赤〜橙の光が残るため、夕焼けと同じしくみで暖かい色に見えます。

「ビーバームーン」は、11月の満月につけられた呼び名です。なぜ動物の名前がついたのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、名前の由来と意味、2026年の見ごろの日付と時刻、のぼる方角と空の高さ、観察のポイントを解説します。2026年のほかの満月の日付もあわせて確認できます。
ビーバームーン(Beaver Moon)は、11月の満月を指す呼び名です。11月は、ビーバーが冬ごもりに備えて巣づくりを進める時期にあたります。また、沼や川が凍りつく前に毛皮をとるわなを仕掛ける月でもありました。この二つの季節の目印から、北アメリカでこの名前がつけられました。
11月に入ると大陸から乾いた空気が流れこみ、太平洋側では晴れる夜が増えます。ただし風の強い夜は大気がゆらいで像がにじむため、風のおさまった晴れの夜が最も見やすくなります。

2026年のビーバームーンが最も丸くなるのは、11月24日(火)の夜です。満月になる瞬間は同じ日の深夜0時近くで、宵のうちから明け方まで、ほとんど欠けのない月を見上げられます。
東京での月の出は15:48ごろ、日の入りより30分以上早い時刻です。空がまだ明るいうちから東の低い空に姿を見せ、暗くなるころにはもう見上げられる高さにのぼっています。西の地域ほど月の出は少しずつ遅くなります。当日の天気は「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。
当日が曇っても、前後2〜3日はほぼ満月のままです。ただしこの時期は月の出が1日1時間ほど遅くなるので、翌日以降にずらすと、明るいうちからのぼるという持ち味は薄れます。
満月は太陽と正反対の方向にあるため、太陽が低い季節ほど、月は空の高い位置を通ります。11月の満月は真東よりやや北寄りからのぼり、真夜中の少し前に南の空で最も高くなります。
東京では地平線から約79度、ほぼ頭の真上まで達します。そのぶん地平線の上にいる時間も長く、夕方から明け方までひと晩じゅう空にいます。
見上げる角度が深くなるので、立ったままでは首が疲れます。いすに座って背を預けると、楽な姿勢のまま月の動きを追えます。

11月の月は高いところを通るので、ビルに囲まれた場所や南向きでないベランダからでも、頭上さえ開けていれば観察できます。場所の条件がいちばんゆるい満月です。
頭の真上に近い月は、地平線ぎわの月よりずっと薄い大気しか通りません。空気も乾きはじめる時期なので、双眼鏡でのぞくとクレーターの縁が硬く写り、拡大した甲斐のある見え方になります。
難点は写真です。高くのぼった月は地上のものと並べられず、空に白い点が写るだけになりがちです。大きさを伝えたいなら、のぼりはじめか沈む前の低い時間帯をねらってください。拡大して撮るコツは「月の撮り方」ガイドにあります。


低い空 — のぼりはじめ・沈むころ
地平線近くの月は、空気の層を長く通り抜けます。青い光が散らされて赤〜橙の光が残るため、夕焼けと同じしくみで暖かい色に見えます。

高い空 — 真夜中ごろ
頭の真上に近いほど、光が通り抜ける空気は少なくなります。本来の白い光がそのまま届くので、青白く明るく輝きます。
ヒント:「赤い満月」は特別な現象ではなく、低い空の月が暖色に見えるだけです。時間をおいて高くのぼった月と見比べると、違いがよく分かります。
今夜どう見える?
当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。
毎月の満月には、季節にちなんだ名前があります。気になる月をのぞいてみてください。
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