
低い空 — のぼりはじめ・沈むころ
オレンジ色に見える
地平線近くの月は、空気の層を長く通り抜けます。青い光が散らされて赤〜橙の光が残るため、夕焼けと同じしくみで暖かい色に見えます。

「ウルフムーン」は、1月の満月につけられた呼び名です。なぜこの名前がついたのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、名前の由来と意味、2026年の見ごろの日付と時刻、のぼる方角と空の高さ、観察のポイントを解説します。2026年に見られるほかの満月の日付も、あわせて確認できます。
ウルフムーン(Wolf Moon)は、1月の満月を指す呼び名です。ウルフ(Wolf)はオオカミを意味します。真冬は動物にとって食べものが乏しくなる時期で、夜にオオカミの遠吠えがよく聞こえたことから、北アメリカでこの名前がつけられました。
1月は大陸から乾いた空気が流れこみ、月の光をにじませる水蒸気やちりがほかの季節より少なくなります。晴れた夜に当たれば、月の輪郭も表面の濃淡もくっきり見分けられます。

2026年のウルフムーンが最も丸くなるのは、1月3日(土)の夜です。この年の最初の満月にあたります。満月になる瞬間は19時ごろで、そのあとも明け方まで、ほとんど欠けのない月が空に出ています。
東京での月の出は16:14ごろで、日の入りより前にあたります。まだ明るさの残る空に、東の低いところから月が姿を見せます。西の地域ほど月の出は少しずつ遅くなります。当日の天気は「今夜の星空」で地域を選んで確認できます。
当日が曇っても、前後2〜3日はほぼ満月のままです。翌日以降は月の出が1時間あまりずつ遅くなるので、宵のうちに見たいなら、満月の前の晩のほうが待たずにすみます。
1月の満月は、真東よりかなり北寄りからのぼります。満月は太陽と正反対の方向にあるため、太陽が低い空を通る冬ほど、月は反対に高い空を通り、のぼる位置も北へ寄ります。
東京では真夜中ごろ、南の空で地平線から約81度の高さに達します。ほぼ頭の真上で、建物や街路樹にさえぎられる心配はほとんどありません。
そのぶん見上げる姿勢はきつくなります。手すりや壁に背をあずけるか、いすに座って見上げると、首に負担をかけずに追えます。

満月は月そのものが明るいので、暗い場所を探す必要はありません。1月は長く外に立っていると体が冷えるため、玄関先やベランダなど、すぐ室内へ戻れる場所を選ぶとよいでしょう。
1月の月に見ごたえがあるのは、空気の乾いた真冬だからです。光をにじませる水蒸気が少なく、輪郭も模様の濃淡も締まって見えます。双眼鏡を向ければクレーターの粒立ちまで届きますが、かじかんだ手はぶれやすいので、ひじを手すりや壁に固定して支えてください。
低い月を建物や木立と重ねて写すと、月の大きさが伝わる一枚になります。風景と並べられるのは、月がまだ低いのぼりはじめの1時間ほどです。白い息が入り込めば、寒い夜そのものの記録にもなります。撮り方は「月の撮り方」ガイドにまとめています。


低い空 — のぼりはじめ・沈むころ
地平線近くの月は、空気の層を長く通り抜けます。青い光が散らされて赤〜橙の光が残るため、夕焼けと同じしくみで暖かい色に見えます。

高い空 — 真夜中ごろ
頭の真上に近いほど、光が通り抜ける空気は少なくなります。本来の白い光がそのまま届くので、青白く明るく輝きます。
ヒント:「赤い満月」は特別な現象ではなく、低い空の月が暖色に見えるだけです。時間をおいて高くのぼった月と見比べると、違いがよく分かります。
今夜どう見える?
当日の雲量や月明かりは「今夜の星空」で、地域を選んで確認できます。曇りのときは、次に見やすい夜もご案内します。
毎月の満月には、季節にちなんだ名前があります。気になる月をのぞいてみてください。
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