1月の天体ガイド

2026年1月の星空

2026年1月の星空。大陸から乾いた空気が入り、一年でいちばん星が見やすくなる月です。南の空にはオリオン座と冬の大三角。1月19日(月)ごろの新月前後なら、街なかでも暗い星まで数えられます。寒さの備えだけ整えて、まずは15分だけ外に出てみてください。

1月の空が澄んで見えるのは、気のせいではない

冬の星空がよく見えるのは、気分の問題ではありません。この時期は大陸から乾いた空気が流れこみ、星の光をにじませる水蒸気やちりが減ります。同じ街の同じベランダから見上げても、冬のほうが見える星は多くなります。夏には街明かりに埋もれていた暗い星が、1月には浮かび上がってきます。

もうひとつの理由が、明るい星そのものの数です。全天に21個ある1等星のうち、7個が冬の空に集まっています。オリオン座のベテルギウスとリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、おうし座のアルデバラン。星座の名前を知らなくても、明るい点がいくつも並んでいることは見上げればすぐに分かります。

1月の天体ショー

  1. 1月3日(土)

    終了

    ウルフムーン

    1月3日(土)の夜が見頃

  2. 1月4日(日)

    終了

    しぶんぎ座流星群

    1月4日 夜半すぎ〜明け方が見頃

1月の惑星

  • 木星白く明るい、太陽系で最大の惑星。南の空・高度77度・23:20ごろ
  • 土星少し黄色っぽい、落ち着いた光の惑星。南南西の空・高度49度・16:50ごろ

※ 東京・1月15日の宵〜夜半の空を基準にした目安です。日付や時間で位置は変わり、明け方に見える惑星もあります。今夜の正確な位置を見る

1月の満月・新月

毎日の月の満ち欠けを見る

1月の星座・天の川

冬の星座が主役。南の空にオリオン座、その左下には全天でいちばん明るいシリウス(おおいぬ座)。オリオン・おおいぬ・こいぬで「冬の大三角」を結べます。

オリオン座を見つければ、冬の空はつながる

冬の星をたどる出発点はオリオン座です。三つ星が斜めに並ぶ姿は、街明かりのなかでも見分けられます。南の空を見て、明るい4つの星が大きな長方形をつくり、そのまんなかに小さな点が3つ寄り添っていれば、それがオリオン座です。

三つ星をそのまま左下へ伸ばすと、青白く輝くシリウスに届きます。全天でいちばん明るい恒星で、地平線に近いうちは大気のゆらぎで青や赤にちらついて見えることもあります。ベテルギウス、シリウス、プロキオンを結べば冬の大三角になります。

同じ三つ星を、今度は右上へ伸ばしてみてください。オレンジ色に灯るアルデバラン、その先にぼんやりとしたすばるがあります。ひと筆でたどれるのが冬の空の親切なところで、一度覚えてしまえば毎年の冬に使いまわせます。

つまり、オリオン座さえ見つかれば、冬の空はほとんど手に入ります。まず三つ星を探す——それだけを目標にして外に出れば、あとは線を伸ばすだけで主要な星に届きます。

寒さに負けない、15分の見かた

1月の観察でいちばんの敵は、暗さでも街明かりでもなく寒さです。長居はせず、15分で切り上げるつもりで出たほうが、結果として長く続きます。見るものを一つだけ決めておけば、迷っているあいだに体が冷えることもありません。

目が暗さに慣れるまでには10分ほどかかります。外に出てすぐ「今日は見えない」と戻らず、スマホの画面を見ないまま待ってください。待つ時間そのものが装備のようなもので、暗い星はそのあとから静かに浮かんできます。

服装は、足元と手と首の3か所だけ押さえれば足ります。乾いた靴、手袋、そして首の後ろを冷やさないこと。この3つがあるかないかで、外にいられる時間はまるで変わります。

場所は玄関先やベランダで十分です。冬の1等星は街明かりに負けないので、暗い場所へ出かける必要はありません。暖かい部屋にすぐ戻れることのほうが、1月には効きます。

よくある質問

冬なのに星がぼやけて見えるのはなぜ?
上空の風が強いと、星の光が揺れてにじんで見えます(シーイングが悪い状態)。透明度は高いのに像が甘い夜は冬に多く、月や惑星を拡大して見るには不向きです。肉眼で星座をたどるぶんには問題ありません。
1月は月明かりを避けたほうがいい?
星座をたどるだけなら、満月の夜でも十分に楽しめます。月明かりを避けたいのは、暗い星や天の川を見たいときだけです。
しぶんぎ座流星群を見るコツは?
放射点の方角を気にしすぎず、できるだけ空全体を広く見渡すのがコツです。レジャーシートに寝転んで、目が暗さに慣れる15〜20分を待つと、暗い流れ星まで見えてきます。
月明かりがあると流星群は見えにくい?
はい。満月の前後は空が明るく、明るい流星しか見えません。月明かりの少ない新月(1月19日(月)ごろ)に近いほど好条件です。
天体ショーは何時ごろに見るのがいい?
空が暗くなる日没後1〜2時間からがおすすめです。ただし流星群は放射点が高くなる深夜〜明け方、惑星はそれぞれ見頃の時間が違うので、各カードの時間を目安にしてください。
冬の夜空観察で気をつけることは?
空気が澄んで星はよく見えますが、とても冷え込みます。厚手の防寒着・手袋・温かい飲み物を用意し、短時間でも体を冷やしすぎないようにしましょう。
双眼鏡や望遠鏡は必要?
流星群や明るい惑星は肉眼で楽しめます。双眼鏡があれば、月のクレーターや木星のガリレオ衛星まで見えて、もう一歩踏み込んで楽しめます。
星をきれいに見られる場所は?
街灯や建物の少ない、空が広く開けた場所がおすすめです。スマホの明るい画面を見ると目の暗さへの慣れ(暗順応)が戻ってしまうので、明るさは控えめに。