11月の天体ガイド

2026年11月の星空

2026年11月の星空。東の空からおうし座とすばるが顔を出し、冬の星座が戻ってくる月です。日の入りは16時台まで早まり、夕方から観察を始められます。11月9日(月)ごろの新月前後は乾いた空気で透明度も上がり、星の数が増えたように感じられます。

11月は、冬の空が戻ってくる月

11月に入ると、東の空からおうし座とすばるが顔を出します。冬の星座の先ぶれで、夜が更けるほど高くのぼってきます。秋の暗い空から、明るい星の季節へ切り替わる境目の月です。

空の透明度も上がってきます。大陸からの乾いた空気が届きはじめ、星の数が増えたように感じられる——気のせいではなく、実際に見える星の等級が変わります。

11月の天体ショー

  1. 11月6日(金)

    あと87

    おうし座南流星群

    11月5日 夜半ごろが見頃

  2. 11月12日(木)

    あと93

    おうし座北流星群

    11月12日 夜半ごろが見頃

  3. 11月16日(月)

    あと97

    火星と木星の接近

    11月16日 夜明け前の南南東の高い空が見頃

  4. 11月18日(水)

    あと99

    しし座流星群

    11月18日 夜半すぎ〜明け方が見頃

  5. 11月24日(火)

    あと105

    ビーバームーン

    11月24日(火)の夜が見頃

11月の惑星

  • 木星白く明るい、太陽系で最大の惑星。東の空・高度31度・01:49ごろ
  • 土星少し黄色っぽい、落ち着いた光の惑星。南の空・高度55度・20:34ごろ
  • 火星赤っぽい色が目印の惑星。東の空・高度31度・01:49ごろ

※ 東京・11月15日の宵〜夜半の空を基準にした目安です。日付や時間で位置は変わり、明け方に見える惑星もあります。今夜の正確な位置を見る

11月の満月・新月

毎日の月の満ち欠けを見る

11月の星座・天の川

秋の四辺形が高く昇り、東からはおうし座とすばるが顔を出します。秋から冬への移り変わり。

おうし座から、冬の空が始まる

おうし座の目印は、V字に並んだ星の列と、その先端にあるオレンジ色の1等星アルデバランです。V字はヒヤデス星団という星の集まりで、牛の顔を横から見た形にあたります。

このアルデバラン、ヒヤデス星団の一員に見えますが、実際には手前にある無関係の星です。星団までが約150光年なのに対し、アルデバランは約65光年。たまたま同じ方向に重なって見えているだけです。

V字の少し上には、すばるがぼんやりと光っています。この二つが見えたら、冬の星座の入口に立ったところです。あとは夜が更けるのを待てば、オリオン座が続いてのぼってきます。

おうし座は、黄道——太陽や惑星が通る道——の上にあります。そのため惑星が紛れこむことがあり、見慣れない明るい星が加わっていたら惑星を疑ってみてください。

日が短くなり、観察できる時間が増える

11月の日の入りは16時半ごろ。17時台には空が暗くなり、夕方から観察を始められます。仕事や学校のあとでも、無理なく時間が取れる季節です。

一方で、冷え込みも本格化します。用意するのは手袋と、首元をふさぐものをひとつ。この二つがあるかないかで、外にいられる時間ははっきり変わります。

秋の澄んだ空と、冬の明るい星。11月はその両方が重なる短い時期です。本格的な寒さが来る前に、暗い場所へ出かける最後の機会と考えてもよいかもしれません。

夕方から始められるぶん、時間の長さより使い方で差がつきます。見たいものを2つだけ決めて出る——それだけで、体が冷えきる前に気持ちよく切り上げられます。残りは翌日に持ち越せばかまいません。冬の星座はシーズンが長く、次の晴れた夜にまた続きを見られます。一晩で全部見ようとしないほうが、結局は多くの夜を空に使えます。

よくある質問

すばるとヒヤデス星団の違いは?
どちらもおうし座にある星の集まりです。すばるは約440光年と遠いため小さくまとまって見え、ヒヤデス星団は約150光年と近いためV字に大きく広がって見えます。
11月から空が澄んで見えるのはなぜ?
大陸から乾いた空気が流れこみはじめ、光をにじませる水蒸気が減るためです。透明度は冬に向けて上がり続けます。
11月の流星群を見るコツは?
放射点の方角を気にしすぎず、できるだけ空全体を広く見渡すのがコツです。レジャーシートに寝転んで、目が暗さに慣れる15〜20分を待つと、暗い流れ星まで見えてきます。
月明かりがあると流星群は見えにくい?
はい。満月の前後は空が明るく、明るい流星しか見えません。月明かりの少ない新月(11月9日(月)ごろ)に近いほど好条件です。
天体ショーは何時ごろに見るのがいい?
空が暗くなる日没後1〜2時間からがおすすめです。ただし流星群は放射点が高くなる深夜〜明け方、惑星はそれぞれ見頃の時間が違うので、各カードの時間を目安にしてください。
双眼鏡や望遠鏡は必要?
流星群や明るい惑星は肉眼で楽しめます。双眼鏡があれば、月のクレーターや木星のガリレオ衛星まで見えて、もう一歩踏み込んで楽しめます。
星をきれいに見られる場所は?
街灯や建物の少ない、空が広く開けた場所がおすすめです。スマホの明るい画面を見ると目の暗さへの慣れ(暗順応)が戻ってしまうので、明るさは控えめに。